首都コペンハーゲンに到着


コペンハーゲン中央駅の画像 コペンハーゲン中央駅に着くと、大規模な工事の最中らしく天井も柱も板やビニールで覆われている。そのせいか狭く感じた。
ホームを上がると、そこはバックパッカーのたまり場だった。
でかい荷物と床に座り込む人がたくさんいて、その中央には掘っ建て小屋みたいなものがあり’Ticket to Roskild Festival 'と手書きの紙が貼ってある。
そこで特別にフェス行きのチケットを販売しているらしい。
おー私はいまデンマークにいるんだなぁとしみじみ。
両替所に行くと長蛇の列だったので、ひとまずホテルに行くことにする。
外から駅の外観を眺めると、工事中のせいでほとんどが隠れてしまっている。残念。

気温20℃くらい。機内でそう聞いたのでちょっと寒そうだなぁと思ったんだけど、
道を歩くひとはみなキャミソールやタンクトップ!
確かにすごく暑い。暑いんだけど、汗は出ない。
空気が乾いているからか、太陽の光がストレートで”肌を刺す”ってこういうことか~と思うほどなんだけど、日本のようなじわじわする暑さではないのだ。
眩しい日差しのなかホテルまでガラゴロとスーツケースをひきずりつつ石の歩道を歩く。
道が石畳で、歩道の真ん中にでこぼこの石がずっと通っているのでスーツケースが運びにくい。もー素敵なデザインはわかるけど、とっても邪魔なんですけど!
ひたすら歩いているうち、不安になってきた。駅から近いホテルのはずなんだけど・・・。通りを散々歩くが全く見つからない。
しまった、ホテルの地図を忘れた・・・バカです。
ホテルの住所は持っていたので、地図を広げて女性に道を尋ねる。
かなり遠くまで来ていた。
「この道を戻って、二つ目で右へ曲がるのよ」と教えられ、どうにかホテルにたどり着いた。
ABSOLON HOTELはカードキーで、4階の部屋だった。
カードキー初めて~。
エレベーターを降り、廊下を歩いていると”禁煙”のマークが部屋番号の脇に付いている。まさか・・・私の部屋も禁煙じゃないでしょうね?
部屋を見つけると、やはり”禁煙”のマークが・・・うっそお~!?
とりあえず部屋に入ると、こじんまりしているがとっても清潔で好印象だった。
しかし灰皿がない。まいった...。
ちょっと迷って、すぐフロントへ向かった。
「エクスキューズミー、喫煙の部屋へ変えて欲しいんです。」
すると、笑顔のかわいい女性はパソコンでちょちょっと調べて、喫煙部屋のカードキーと交換してくれた。良かった~。
そのとき、ルームナンバーは380。3階か、と思ったらフロントの女性が何か説明している。
聞き取れるのは「あなたの部屋は380号で、one floor up」。ワンフロアアップ?
380号室で、ワンフロア、アップ?意味がわからない・・・
一生懸命one floor upなのよ、と説明してくれるけどさっぱり意味がわからない。
とりあえずわかったフリをして、エレベーターへ乗る。5階ってことか?
と思い、5階へ行ってみる。けどやっぱり380なんて文字がない。???
そこから1階づつ降りて確認してみた。(6階はスイート)
すると、”1階”に380号室があった。
エレベータを見ると、なるほど、フロントロビーは”S”の表示になっている。
たぶん”Station”なのだね?建物自体では2階なんだけど客室としては1階なんだ。
だから「one floor up」ってことだったのね。納得。
廊下に出ると、4階と違って汚いし暗い。
喫煙者ってどこもこうなのねん、と少しさみしくなりつつ部屋のドアへカードキーを差し込む。
ん?開かない・・・
何度か試してみても、やっぱり開かない。
まだ変更が反映されていないのかな?と思ったけど、こんな簡単なシステムでそんなわけない!
と思い返しまたスーツケースを引きずってフロントへ戻る。
「エクスキューズミー、This key don't open.」と言うと、「Oh,Doesn't open?」
あ、'Doesn't'なんだ・・・と私がプチ英会話レッスンをしている間、パソコンをいじりながら「Shit」などとつぶやくお姉さん(美人)。
「このカード、古くて磁気がイカれてたみたい!」と朗らかに新しいカードをくれた。
ようやく新しいカードで入ることができたその部屋は、4階の部屋よりわずかに広く、陰気くさい廊下と違ってとても清潔でかわいい部屋だった。
コペンハーゲンホテルの画像 コペンハーゲンホテルの画像 コペンハーゲンホテルの画像
壁も家具もカーテンも若草色で、ベッドカバーは落ち着いた花柄。
白枠の窓がわずかに開いて、さわやかな風がレースカーテンを揺らしていた。
バスルームの床は石でできていて、裸足で入るとひんやり冷たくて心地いい。
窓の外は裏庭になっていて、自転車置き場もあった。
外は日差しが強くて刺す暑さだけど、部屋の中はクーラーもないのにさわやかで涼しい。
部屋にあった電話もかわいい。
隣の" MATILDE "はデンマークで人気のミルクココア。かわいくておいしい。
さらに部屋には体重計が…旅の健康管理は万全に?
コペンハーゲンホテルの画像 コペンハーゲンホテルの画像
私はその部屋に入ると、いい部屋か悪い部屋か、感が働く。
(悪い部屋に入ると気分が悪くなり、違和感があって落ち着かない)
この部屋なら素敵な滞在になりそうだ、と直感した。そしてそれは当たった。