冬のにおい-街の中のデザイン編

Malmöの街を歩いていると、こんなシンボル?のようなものがそこかしこに立っています。
小さな街ながら、デザイン王国をかいま見れるのはさすがスウェーデン。
地味だけどとってもかわいい街です。
Malmöデザインセンター(美術館)の入り口。
奥まったところにあるのでわかりずらいけど、この雰囲気はとても好き。
すごく古い集合住宅(アパート?)を美術館やカフェなどに使っているそうです。
右はデザインセンターの中庭に期間限定で置かれている巨大なアート。
このデザイン美術館は小さいながらもとても見応えがあり、大好きな場所です。
古い建物を改装して使っているので、中もレンガの壁で半円の大きな窓があり、建物自体を眺めているだけでも十分満足。
中にはスウェーデンデザインや北欧デザインのショップもあり、雑誌読み放題のカフェもあります。
ここは居心地がいいのでついつい長居してしまう。
女子トイレの中にもこんな作品が。椅子まであるのです。メイクルームでなくアートルーム。
トイレの洗面台もシンプルであんまり素敵なので撮ってみました。
どんな小さな窓にでもその窓の大きさに見合った大きさのヒーターがくっついてます。
素晴らしい!と同時にすごいかわいい。
マルメの街も小さいながらスウェーデンだけあって、そこらじゅうにインテリアのお店があります。
ほんとデザイン王国なのだなぁと実感。
でもお洋服屋さんは、はっきり言って期待はずれでした。
日本の服と全く変わらない流行の服ばっかりで、「欲しい!」と思える服がなかなかない。
こんな服なら日本のほうが種類が豊富で安いなぁ・・・と思った。
でもあるファッションモールの1・2階にあったお店が気になったので入ってみた。
1階はメンズで雑貨やフィギュアが置いてあったり、店員さんもかっこいい。
東京で言うところのAPEみたいな雰囲気。
2階は女子で、かわいい服がたくさんあった。
「かわいい服屋見つけた!」と目の前がキラキラして、熱心に物色した。
ところが、かわいいだけに値段もAPE並み。
迷ったけどそれは一瞬で、トレーナーを購入。約8000円。
左は道ばたに止まっていたパトカー。配色やデザインがやたらかっこいいんですけど!
このパトカーはスウェーデンの車メーカー、サーブ(Saab)の車らしい。
右はデパート、オーレンスのエレベーターのボタン。
"NP"は地下、"EP"は一階かな?"ÖP"は開く。
閉めるボタンがないのは、急いでいる人がいないからかな。
ボタンでさえ、こんなシンプルでかっこいいなんて…泣けます。
ちなみに二階には"MUJI"が入っています。
スーパーで見つけたキッチンペーパー。
羊がかわいいうえに、クリスマス仕様!
ちゃんとペーパー自体にもサンタの絵柄入り。
パーフェクトなかわいさ。
これもスーパーで猫へのおみやげに購入したキャットフード。
右の猫型のケースがむちゃくちゃかわいい~。
これは猫のおやつみたいでかなり美味しいらしく、うちの猫達はガツガツ食べてました。
日本だと犬用のおやつはたくさんあるのに猫のおやつはにぼしくらいしか売ってないので、珍しいものを見つけたら買ってみます。
なにしろパッケージがかわいくて猫好きの心をくすぐる…。
日曜日にメインの通りからちょっと奥に入った道をぶらぶらしていたら、ほとんどの店が閉まっているのにぽつんと開いている店があった。
外から覗くと、すごくかわいい洋服や雑貨がある。
ここは、東京で言うとホームズアンダーウエアーかな。
吸い込まれるようにわくわくしながら店に入ると、かわいらしい女性がレジに立っていた。
小さな店をぐるりと見渡すと、んも~すごくかわいいものだらけ!
スカートとワンピースはしっかりしたフエルト生地に、丁寧な刺繍が施してある。
欲しい・・・。
でも、やっぱり高かった。1万円近い。

こんな丁寧に作られたものでこんなにかわいいんだから納得もできる。
悩んでいると「試着してみる?」と声をかけられた。
隅っこで試着してみると、惚れ惚れするほどかわいかった。(服が)
重い生地で作られたフレアスカートなので、動くと裾がふわんふわんと動く。
レジの女性が「ここの洋服や雑貨は全部私がデザインしたの!」と誇らしげに言う。
すごく素敵だと感動した洋服を、作ったデザイナーさんの目の前で着ることができるなんて、なんて贅沢なんだろう、と思った。
欲しかったけど、でもひとつだけ問題なのは、サイズがMで少し大きかった。
「Sサイズは売り切れちゃってるの。んー・・・でもちょっと待って!」
と店員さんがどこかへ電話して熱心に話している。
「帰国するのはいつ?月曜?あー、残念、間に合わないわ」と言い、また電話で話していた。
他の場所にあるんだけど、いま取り寄せても届くのは火曜になってしまうらしい。
悩んだ末、これは2度と手に入らないと思ったので買うことに決めた。
そのデザイナーさんはとても明るくておしゃべり好きな人で、その後もあれこれ商品の説明をしてくれた。
その話ぶりが、自分の作った商品が好きでしょうがないという思いが伝わってきたのですごく楽しかった。
しみじみと、あぁマルメっていい街だなぁと思いました。