旅の拠点・ホテル Malmö編
私は旅行へ行く国や街を決めると、次にホテルを探します。
その国をあちこち巡りまくるだけでなくのんびりとくつろぐことも旅の目的なので
かなり時間をかけて十分に検討を重ね、「ここだ!」と思えるホテルをあれこれ探します。
普段お家でだらだらとすることができないぶん、旅先で存分にだらだらしたい。
なのでのんびりとリラックスできる居心地のいい部屋でないと意味がない!
そこで、私がホテルに求める必須条件とは。
・バスタブがある・ドライヤーがある・コーヒーメイカーがある
・サウナがある・マッサージルームもある
以上が必須。
そのほかには、できれば・便利な立地・部屋の雰囲気・広い・安い、ならいいなぁというところ。
今回泊まったのはRadisson SAS Hotel Malmö。
スカンジナビア航空の同系列のホテルです。
私の条件が全て当てはまるホテルだったので決めた。
私の部屋は304号室。部屋はカードキー。
部屋に入って右側にツインベッドがある。本当はキングサイズのベッドを希望したかったんだけど、
行ってみたらツインだった。
このベッドが寝心地よくて・・・。
こんなうすっぺらい掛け布団で寒くないのか!?と思ったけど、全然そんなことなかった。
ベッドマットにも羽毛が入っているのか、日本よりやわらかくてふわっとしてる。
で、羽毛ってちょっとしっとりしてるでしょう。
だから寝るとぬく~っと包まれてる感覚でとっても寝心地が良かった。
ベッドの左には机?ドレッサー?があった。
朝はここに化粧品を広げてメイク~。
女子満喫。
わかりずらいですが、椅子の背もたれの部分に鳥の型抜きがあってかわいい。
このデスクライトは蛍光灯です。
ドレッサーの左、部屋の奥はリビング。
緑のソファーでごろごろ本を読んでました。
写真の左にあるのはミニ冷蔵庫とコーヒーカップやコーヒーメーカー、紅茶などの道具と、
一番上の棚にテレビが収まっています。
ベッドルームとリビングが区切られているので本当に自分の部屋のようにくつろげました。
ちなみに緑ソファーの後ろが大きな窓なのですが、緑ソファーの後ろに窓と同じ幅のヒーターが付いています。
暖房器具はそれだけで、しかも温度設定は25度まで。
なのに部屋はとってもあたたかい。
日本のエアコンの風が苦手なのでとても快適でした。
部屋にあった電気ポット。 スイッチひとつであっというまにお湯が湧きます。
しかもこのデザイン!かわいい~欲しい! コーヒーはネスカフェ、紅茶はリプトン。
ネスカフェ好きなので嬉しい~。
どっちも各3種類くらいがあって飽きない。
奥のものはたぶんアイスココア?飲んでないのでわからないけど、
ホテルの朝食でも置いてあったのでこちらではポピュラーなのかも。
これだけそろってると、ほんと部屋にいても楽ちん。
特に冬なのであたたかい飲み物を飲めるのは嬉しいです。
窓から外を見下ろすと大きな通りがあります。
夜は通りに灯るイルミネーションがすごくキレイでしばらく見てても飽きなかった。
通りの上にすだれのように電球が下がっていて、白熱灯の暖かい灯りがいい雰囲気でした。
窓から見上げると隣の教会の時計台がすぐそばです。
土曜の9時にリンゴンと鐘が鳴り響きました。
ゆったりと響く鐘の音を聞いていると、カトリックでない私もなぜか心が安らぎます。
バスルームも広めで使いやすい。
でもシャワーカーテンが付いていないのでお湯が冷めるのが早くてまいった。
バスタブが長ーくて寝そべる状態で浸かれるのでとっても楽ちん。
シャワーは固定式と手で持てるものと両方あった。
私はシャワーを手で持たないので気にしたことなかったんだけど、外国だと珍しいよね。
トイレも洗面台も日本より位置が高いです。
洗面台は腰を曲げなくていいので楽。日本ももっと高く設定すればいいのに。
ちなみに、リンスインシャンプーと石けん、シャワーキャップは備えてあります。
ドライヤーの電気プラグのところにあった説明書き。そのイラストが気になる。小指…。
部屋にある電話は、ハウスキーピングやルームサービス、メンテナンス、クリーニング等それぞれのサービスにボタンひとつでつながるようになっています。
ある日、外から帰ってきて本を読んでいたら、妙に部屋が寒い。
そのうち暖まるかなーと思っていたけど、いつまで経っても寒いまま。
本を読んでいても寒さが気になって読めなくなってしまったので、
部屋のスイッチを全て付けたり消したりして試してみた。
しばらく部屋をあちこち見て格闘したんだけど、一向に暖かくならない。
部屋の案内を読んでも、「各部屋にはサーモスイッチがあり、温度が調節できます」と書いてある。
どうすれば暖かくなるの!?サーモスイッチってどこ!?
次第にイライラしてきて、スイッチを探しながら「電話で聞かなくちゃだめなのかなぁ・・・」と思いはじめた。
でも、身振り手振りでも伝わらない私の英語力では、電話で英語なんて頼りない。
でもでも、こんな寒さじゃとても眠れない。
あぁでもでもでも・・・としばらく葛藤して、思い切って電話で問い合わせることにした。
”メンテナンス”(だったかな?)のボタンを押すと、数回のコールの後女性が出た。英語で・・・
とりあえず、「Can you tell me where is the thermostat switch? えっとー、Room is very cold.」と言ってみた。
すると、電話の向こうの女性は少し考えて「部屋が寒いんですね?」と聞いた。
さらに「壁に時計のような目盛りのついた丸いサーモスイッチがあるんですが、そのスイッチの温度が16度くらいに設定されているのではないでしょうか。」
目盛りのついた丸い・・・と、そこであっと思い出した。
バスルームの脇辺りに、そんなようなものがあった。あれは温度計だと思っていたけど、室温調節のスイッチだったのかぁ・・・。
電話の女性にちょっと待ってもらって確かめてみると、なるほど17度くらいになっている。
それを25度へ変えてから電話へ戻ると、「ハウスキーピングの際に温度を下げたままになっていたんでしょう」と説明してくれた。
お礼を言って電話を切り、本を読み始めると、ゆっくり部屋が暖まって来た。
あぁもう安心!部屋が暖かくなったことと、電話で問題が解決できた満足感でぬくぬくと本を読んでいると、誰かが部屋を尋ねてきた。
ドアがコンコンと叩かれたと思ったら「I'm a Room mentenance stuff.」と言いながら、スーツ姿のすんごい美人が颯爽と部屋へ上がり込んできた。
そしててきぱきとサーモスイッチを確認、暖房器具に手をかざして熱が正常に発せられていることも確認し、きょとんと突っ立っている私に「部屋は暖かくなりましたか?問題はないですか?」と聞いた。
いきなりの展開に戸惑いながら、問題ないです、ありがとうと言うと「お電話ありがとうございました。それじゃ!」と、再び颯爽と部屋から出て行った。
スウェーデンの女性は男っぷりがいいと噂で聞いていたけど、なるほどなぁと思った。