世界中にあるホテルチェーン、Radisson SAS Hotel。
北欧への唯一の直行便のあるスカンジナビア航空のグループなので、なにかと安心な気がして毎回第一候補になります。 しかも、どこの国でも設備が豊富なので楽。 今回泊まった”Radisson SAS Hotels & Resorts Malmö”も、至れり尽くせりで最高でした。 ま、4つ星ホテルなので値段も高めなんだけど、多少高くてもいいから贅沢に過ごしたいのです。 4泊5日で4620SEK(69300円くらい)。 せっかく日本での忙しくてストレスいっぱいな日常を離れるんだから、頭からっぽで「幸せ~」な気分を味わいたい。 旅先でまで欲求不満でいるなんて、どうにも悲しい。 |
私は朝ごはんを食べないと一日ぐだぐだで最悪なので、
ホテルでの朝食にはかなりこだわるほうです。旅の中でも、かなり重要。 このホテルは、もう、それはそれは完璧な朝食でした。 一階のこぢんまりしたレストランでのビュッフェ形式の朝食なのですが、 全てのテーブルにぴしっと糊のきいた白いクロスがかけられ、制服を着た数人のスタッフが待機している。 席を決めてジャケットを置き、食べ物を物色している間にはテーブルの上にカトラリーやナプキン、コーヒーカップ、コーヒーポットが準備されている。 すごい!ちゃんとしてる!と初日に感動しました。 私は朝に食べたいものが大体決まっていて、スクランブルエッグ、ベーコン、マッシュルーム、焼きトマト、くだもの、パン、オレンジジュース、コーヒー。 これが揃っていればかなり満足でご機嫌です。 今回はこれに加え、ミートボール(スウェーデンの家庭料理らしい)とサフランパン(クリスマス前に焼くパンらしい)も食べてみました。 ミートボールと言うと、子供のお弁当に入っている甘いたれのものを思い出しますが、こちらは・・・うーん、唐揚げに近い味、かな。 とっても美味しいので毎日食べてました。 サフランパンは、あの赤くて細長いサフランを練り込んで焼いたパン。 食べた瞬間「あっ、サフランの味!」と思うほど、ちょっと違和感があった。 味はいまいちだったけど、まぁ季節の食べ物ってことで・・・。 他に並んでいる食べ物は、ゆで卵や目玉焼き、ソーセージやハムの定番以外にも、魚料理や肉料理など、ぱっと見夕食?と思うくらいがっつりした料理もありました。 毎日、一度くらい食べてみようと思うんだけど、朝になるとどうも食ベたいという気になれなかった。 パンも、数えられないほどの種類がカゴに山盛りになっていて、しかも毎朝すこーし種類が変わる。 食パン、ブラウンパン、ドイツパン、クロワッサンのようなごはんパンから、デニッシュ、マフィンなどの甘いものまで、それはもう10種以上。 全部食べたい~でも食べられない~どれにしよう!と毎朝そこで迷ってた。 そのパンカゴの脇にはまな板とナイフ、トースターが置いてある。素晴らしい! 他にチーズ、ヨーグルト、フルーツ、シリアル、ジャムもかなりの種類。 飲み物もいろいろあって、オレンジジュース、リンゴジュース、ヨーグルト、牛乳、紅茶、ココアなど。 水も大きいデカンタで5本くらい常備されていて、ある朝、そのうちのひとつにはラズベリーがころころ沈んでいてあまりのかわいさに身悶えした。 別の日は輪切りのライムが入っていて、飲んだらほんのりライムの味がしてすごくおいしかった。 あー贅沢だー。 |
このホテルの一階にはたくさんのお店が入っています。
スーパー、美容院、薬局、本屋、パン屋、カフェ、洋服屋、雑貨屋、下着屋… ちょっとしたショッピングモールがホテルの中にあるようなもの。 寒ーい冬は外に出かけなくても用が足りるのでとっても便利です。 |
このホテルにはジムとサウナ、そしてマッサージルームがあります。
全て私の部屋がある3階にあり、しかも私の部屋から近かったのでとても楽ちん。 滞在者専用なので、ルームキーを入り口のドア脇にあるキーに差し込むと開きます。 入るとすぐ左にマッサージルームがある。少し進むとサウナ、奥にジム。 マッサージルームのドアに「入らずに外でお待ちください」と書いてあるので待ち合いの椅子に座って待っていると、少しして白衣の男性とぽっちゃりした女性が出てきた。 この白衣の男性がマッサージ師さんなのですが、ムキムキな体の体育会系。 男性に名前を告げると、カルテのようなものを手に「さ、座って」と促された。 「さて、あなたの体の問題点(problem)は何ですか?」 えっ… ここで気がついた。ジムに併設されているのだから、スポーツマッサージに近いものなのでは? 日本のクイックマッサージやエステのように、行くとすぐマッサージ、をイメージしていた私は戸惑った。 とりあえず、「ここと、ここと、えーっとこことか」と肩や首、腰を指す。 その後、アレルギーはあるかとか頭痛はあるか、風邪などの病気にかかっているか、細かく聞かれた。 これは全部「そう聞かれたっぽい」という私の想像… 言っていることはなんとなくわかるものの、英語なのでどう答えればいいのか、単語すら出てこない。 唯一「My leg is swollen! Very pain.」(足がむくんでいます!すごく痛いです)が言えたくらい。 意思疎通がうまく行かないまま、マッサージルームへ。 ここですでにかなり落ち込んだ。 こんなに英語ができなくて情けなくって、この人に申し訳ないと思った。(超日本人的) マッサージルームに入ると、服を全部脱いでパンツだけでベッドにうつぶせになってください。と説明された。 「それじゃ、僕は外へ出ていますね。」 真っ裸で男の人にマッサージされるの初めてだ~噂通りだ~。 横になるとドアがコンコンと鳴り、男性が戻って来た。 目を閉じると、ふわっとラベンダーの香りがした。 マッサージは、いわゆるアロマオイルのドレナージュマッサージ。 「痛かったら言ってください」 はじめはちょっと恥ずかしさがあったけど、すぐにそんなもの消し飛んだ。 男性だからなのか、大きい手でがっつりと体が揉みほぐされるのでぐいぐい血が流れて行く感じがする。 むくんでいる足が、凝っている体がみるみる柔らかくなっていく感じ。 これはかなり気持ちよかった。 もう、終わったあと放心状態で、Thank you very muchじゃとても足りないくらいだった。 「代金はどうします?ルームチャージ?」「ルームチャージで…」 へろへろになって部屋に戻り、そのままベッドに倒れ込んで寝た。 ところが、朝起きてみると体中痛い。 揉み返し!?そりゃあれだけがっつりやればね…と少しがっかりした。 ところがところが! 揉み返しのさらに翌朝、起きるとすこーんと体が軽い。 あれっ?あんなに痛かった体が生まれ変わったように軽い! 気分爽快とはまさにこのことだと思った。 スウェーデンマッサージ、恐るべし。 |