THE LOST


2006年12月12日、雨。
12時30分成田空港発のコペンハーゲン行きのスカンジナビア航空機が1時間遅れて出発したために、コペンハーゲン空港で乗り継ぎを予定していたヘルシンキ行きの便に間に合わなくなってしまった。
コペン空港に着陸前、機内のモニタで乗り継ぎの案内をしていたので変更後の便をメモる。
こういった事態は初めてなのでメモる手も震えます。
うまく乗り継げなかったらどうなるんだろう…。
念のため、コペン空港で降りた時に、日本人乗務員さんに確認する。
「トランスファーカウンターで変更便のチェックインをしてください。」 とカウンターまでの行き方も親切に教えてくれる。
しかしながら、もともとコペンまでの便もガラッガラ。
窓際席ふたり分使えたうえ、窓際の後ろの席に人がいなかった為に椅子も遠慮なく倒し放題!でかなり快適に過ごせたほどだったのです。
周りを見渡すと、あまり乗り換えの人がいない様子。もちろん日本人は私ひとり。
しかも時間は19時…空港も人がまばら。こころぼそーい!
トランスファーカウンターらしきものを見つけたものの、よくわからなくて周りを3回くらいぐるぐる行ったり来たりしていたら、手が空いたお姉さんが「May I help you?」とカウンターの中から声をかけてくれたため、どうにか変更便のチェックインができました。
安心したらすごく喉が乾いていた。変更便の出発までに1時間あるし、カフェで落ち着く。
このとき飲んだチャイラテがおいしかったなぁ。
ヘルシンキ行きの変更便は19時45分発。
もう家を出てから24時間くらい経っているので、へとへと。ヘルシンキまでの機内では爆睡しました。


フィンランドの首都、ヘルシンキのバーンター空港に着いたのは22時30分くらい。
やっと着いた!とほっとしながら出口へ向かう。荷物すぐ出てくるといいなぁ。
表示に従ってどんどん歩いていたら、いつのまにか空港の外に出ていた。
あれ?出る前に荷物のターンテーブルに出会うよね!?
荷物…
少し呆然として、とりあえずインフォメーションに聞いてみる。
チケットを見せて荷物、荷物(Luggage)、と言うと「それはターミナル2ですね。300m戻ってください。」遠いね!
ふうふう言いながら戻ると、当然のことながら荷物は到着口の中で受け取るので、既に外へ出てしまっている私は入ることができないのだった。
疲労感と心細さと焦りでちょっと泣きそうです。
くじけずに近くを通りかかったスタッフ(超美男子)に聞いてみる。
「それはこのエレベーターを降りてすぐ右です。右。」
行ってみるとそこはインフォメーション(さっきとは別の)だった。
インフォメーションで再度チケットを出し、荷物荷物、と言うと「それは中に入らないと」と、隣の通用員出口を開けてくれた。やったー!
荷物荷物、と私の乗った便のターンテーブルを探したが、なぜかみつからない。
全然違う到着便の荷物がぐるぐる回っている。
私が迷子になっている間に、私の便のターンテーブルは終了していたのだった…。
ターンテーブルを見つめながら、こういうのを呆然とするっていうんだろうな、と思った。
そして、この光景って「かもめ食堂」のまさこさんみたいだなぁと思ったらなんか笑えた。
笑ったら少しこころに余裕ができたので、周りを見てみると、スカンジナビア航空のカウンターがまだ開いていた。
そこへ行ってチケットを出し、私の荷物が、出てこないんです。と言ってみた。(一応英語です)
するとカウンターでおしゃべりしていたおばさんが「あっ、この荷物ありますよ、ちょっと待ってね。」と裏のほうへ消えていった。
そわそわして待っていると、少し離れた出口からガラガラと荷物を持ってきてくれた。
思わず駆け寄る私。もーうれしくて仕方なかったです。
安心して荷物を引きずりながら外へ。
さっきのインフォメーションで「エアポートバスのチケットは買えますか?」と聞くと「さぁ…わからないですね」と言われてしまった。
結局バスのチケットの買い方がわからず、エアポートタクシー(乗り合い)でホテルに向かいました。
確か22ユーロ(約3300円)くらいだったかな。
ホテルの部屋に着いたのは12月13日の0時過ぎでした。
*Finnエアーのエアポートバスはバスの運転手さんに直接お金を払って乗ります。