フィンランドの首都ヘルシンキ 観光編

フィンランドの首都、ヘルシンキ。
2006年春にスウェーデンのストックホルムへ行った後、日本で映画『かもめ食堂』を見ました。
ヘルシンキが舞台のこの映画、ゆるやかな空気が全編を通して流れていてとても好きな映画です。
この映画を見ている最中「次の旅行はフィンランドだ!」と決めました。
なので、目的のひとつとして映画でも使われた実在の食堂、もといカフェにも行きたいと思っていました。
ヘルシンキ中央駅画像 私がいつも旅の初日にまずすることは、両替。
北欧はほとんどクレジットカードで用が足りるのですが、交通機関や市場、屋台などでは現金でないと使えません。
そのため、まずホテルからその国の中央駅へ行くことから始めます。
中央駅にはたいてい観光案内所もあるので、ついでにそこで地図や観光情報誌などももらってきます。
ヘルシンキの中央駅はこちら。
カウリスマキ監督の映画『過去のない男』にも出てきた!
それだけでちょっとわくわく。
でもいつものごとく、散々迷ってたどり着きました。

トラムでGO!

ヘルシンキはそんなに広くないので、歩こうと思えばほとんどの場所まで歩けます。
でも冬は日照時間が短く、お店なども早く閉まってしまうので歩いていたら時間がもったいない。
8時くらいにやっと夜明けがきて、16時には暗くなってしまうんです。
それになにより、寒い。
ということで早速トラムに乗ってみました。
切符をもっていない人は前から乗って運転手さんにお金を払うのですが、私はうっかり後ろのドアから乗ってしまいました。
走っている途中に運転手さんの所まで行って「後ろから乗ってしまったんですが、いくらでしょう…?」と言ってみたら、ぼそぼそと何を言っているのかわからない。
困っていると、次の停留所に着いてしまった。
すると、そばに座っていたおばあさんが何やら「だいじょうぶ、座ってなさい」と言う。
いいのかなぁ、と座っていたのですが、すぐに目的地に着いてしまったので心でお詫びしながら降りました。
いま思えば、降りるときに払えば良かったんだよね~。
トラムは運転手さんからシングルチケットを買うと2ユーロ(約360円)で、1時間内なら乗り降り自由。
でも、目的地で降りてから買い物やご飯を食べていると1時間内にまた乗れるはずもなく、また2ユーロを払うことになります。
そうするともう、一日だけでトラム代がかなりかかってしまう。
3日目くらいにそれに気づいて、残りの日数のスケジュールを組み、ヘルシンキカードや一日券を買って使っていました。
ヘルシンキカードは24時間、48時間、72時間と種類があり、トラムなどの交通機関や美術館が無料で利用できます。
私は72時間(45ユーロ)を購入して3日間に美術館や少し離れたハカニミエ市場などホテルから歩くには面倒なところへ行きまくりました。
このヘルシンキカード、ホテルのレセプションで購入したのですが、紙でできたカードで、裏に自分で名前を書きます。
しかも驚いたのは、開始時間を”自分で”記入すること。
それを教えてくれたのは”アテネ美術館”のお兄さんだったのですが、カードを見て「あれ、時間が書いてないですね。本当は本人が記入するんだけど、うーん、じゃ僕が書いちゃいますね」と言われて知った。

かもめ食堂へ行ってみました

かもめ食堂の画像 いよいよ念願のかもめ食堂こと”カハビラ・スオミ”へ行くことにします。
本に載っていた地図を見ながら行ったのですがとても簡単な地図で、周りに目印もなく、通りの名前だけが頼りだったのもあり散々迷いました。
かなり寒い日で風が強いなか1時間半ほど迷った末、やっとたどり着きました。
もー寒いしのど乾いたしおなかぺこぺこだしで、ひっそりと佇む店を見つけたときはうれしくてうれしくて仕方なかった。
しかし、意気揚々と中へ入ってみると既に満席。
日本人カップルが一組いたのですが、他は全て地元の人たちでいっぱい。
まさに映画の光景と同じで、作業服の男の人たちがいたり、地元感たっぷりでした。
席もなかったし、なんだかちょっと居心地が悪いような気がしてすぐに外へ出てしまった。
もうくったくただったので「もう待てない。ありえない」とあっさりあきらめがついたのもある。
後日改めて行けばいいや、とそのときは思ったのですが、スケジュールが詰まっていたこともあり、なんだか気乗りしなかったので結局”かもめ食堂”でごはんは食べませんでした。
うーん、少し残念。

ヘルシンキ大聖堂

かもめ食堂の画像 こちらはヘルシンキ大聖堂です。
朝(と言っても10時くらい)日が昇って大聖堂を照らし出したときのこの美しさは圧倒的でした。
なにかこう、確かに祈りたくなるほどの優雅で清らかな光景でした。
実際、近くで膝をついて祈りを捧げている男性もいたし。
今まで見た北欧の教会で、一番美しいかもしれない。
北欧では真っ白な教会はあまり見かけないので、丸い屋根とかヨーロッパよりもロシアっぽいですね。
結構高い場所にあるので、大聖堂の前から下を見下ろすと広場を見渡せて気持ちがいいです。

ウスペンスキー寺院

これはウスペンスキー寺院。
入り口が小さく、赤絨毯で薄暗い。重々しい雰囲気でした。
でも中は明るくて豪華でした。
外からは大聖堂が見えます。遠くから見ても神々しい。
ウスペンスキー寺院の画像> ウスペンスキー寺院の画像 ウスペンスキー寺院の画像 ヘルシンキ大聖堂の画像
ヘルシンキの画像
ヘルシンキの車のナンバープレート。
この☆が円を描くマークはヘルシンキ市のシンボルなのです。かわいい。
これは犬専用の公園。
愛犬を放して思いっきり遊ばせるための公園なのです。発想がすごいよねぇ。
ちょっと入ってみたら、ちゃんとう○こを捨てるためのボックスも設置されていた。
ヘルシンキの画像

フィンランドの郵便局

ヘルシンキ郵便局の画像 ヘルシンキ郵便局画像 ホテルの近所の郵便局です。
ロゴがすごくかわいい。
中に入ると、クリスマス用のラッピング用品やカード類がわんさか売っていました。
郵送用の封筒や箱もたくさんあって、クリスマスシーズンだからか、その場でプレゼントを詰めて包装したり箱を作ったりしている人が多かった。
私も以前の仕事先にお菓子を送ったのですが、ガイドブックに載っていたように送ろうとしたら、窓口のおばさんに「これは軽いから、この方法だととってもとっても手数料が高いですよ。手紙のように、普通郵便にしたほうがいいと思いますが…どうします?」と言われたので、普通郵便にしました。
東京まで、約10日ほどで着いたそうです。
ちなみに、こんな箱までありました。
さすがメタルの国…。
ヘルシンキの夜景画像 港から見たヘルシンキの街。
風が強くてすごく寒いけど、絶好のビューポイントだと思います。

雪のヘルシンキ

滞在6日目にやっと雪が降りました!
こちらは湿度が低いせいか、雪がさらさらであまり凍らないので意外と歩きやすかった。
でも、よーく見ると道に小石まじりの粗い砂が撒かれていて、さらさらの雪に混じって歩きやすく工夫されていました。
おぉ~さすが雪国!と感心。
今年は暖冬だということで、予想していたよりもずっと暖かかったヘルシンキ。
さすがに雪が降ると寒かったけど、あまり積もらなかったのでがっかり。
やっぱり冬の北欧なら、うんと雪が積もって寒いと気分が盛り上がって良かったんだけどなぁ。
関東人なので、何mも積もった雪に憧れてしまうのです。
ヘルシンキの画像> ヘルシンキの画像

ひんやりとした空気とあたたかい雰囲気と

ヘルシンキは都会なんだけど、どこかのほほんとしていて暮らしている人たちから余裕のようなものが感じられました。
さすが国民の満足度ナンバーワン(確か)の国だけあるなぁと思いました。
北国らしく空気はキンと冷たいけど、ホテルやお店の中のほっこりした雰囲気、もちろん働いている人たちや街で接した人たちのあたたかさがより感じられたたびでした。
ヘルシンキの画像> ヘルシンキの画像