Hyvää joulua!

クリスマスを北欧で過ごすなら”聖ルシア祭”を見てみたいなぁと思ったので、12月13日の”聖ルシア祭”前日に着くように計画を立てました。
この日は、17時から大聖堂で国民投票で選ばれた女王ルシアが載冠式を行い、18時に大聖堂を出発してヘルシンキ市内をパレードします。
17時30分に大聖堂に行ってみたら、昼間は人もまばらなのに既にたくさんの人がいてびっくり。
しかし小雨だった雨足が強まり、さすがにみんな傘をさしている。
このままだとずぶ濡れになりそうなので、近くのお店で折りたたみ傘を購入。
18時前にはかなりの人が集まり、大聖堂の階段からパレードの道まで人でいっぱい。
テレビ局なども来ていて、ヘルシンキの人たちがこの日を楽しみにしていたんだなぁと思いました。

フィンランドの聖ルシア祭

ヘルシンキの聖ルシア祭画像 18時に大聖堂の鐘が鳴り響き、光の精を従えた女王ルシアが階段を下りてくる。
真っ暗だった階段に光が灯り、光がゆっくりと下りてくる様子はなんともキレイでした。
女王が階段を下りきるとにわかにパレードの道がそわそわし始める。
この頃には雨も弱まり、みな傘をたたみはじめたのでなんとかパレードが見えそうでほっとする。
すると、パレードの先頭を飾る2頭の騎馬が悠然と歩きはじめた。
いよいよパレードのはじまり。
ヘルシンキの聖ルシア祭画像 子供達が垂れ幕を持って歌いながら歩きはじめ、その後をクリスマスグッズで飾った車などが通る。
ブラスバンドを乗せたトラックや、お菓子を乗せた車、おもちゃやイルミネーションで飾られた車、そしてやっぱりいた!のムーミンを乗せたオープンカー。
その合間にも子供達が「Hyvää joulua!(ヒュッヴァ・ヨウルアー)」、フィン語で「メリークリスマス!」と声を上げながら歩く。
そして光の精(天使のような格好をした子供達)の馬車(!)が通ると、最後に女王を乗せたキラキラと白く輝く馬車がゆっくりと通り過ぎる。
もう、本当に夢々しい光景で、素敵でした。
半分くらいの人はそのままパレードの後を追い、半分の人は道を逸れて歩き出す。
私もコンビニに寄ってホテルへ帰ろう〜と思って人波に乗って歩き、コンビニへ入るとコンビニのテレビでもパレードを生中継していた。
買い物をして外へ出ると、道沿いに結構な数の人が立っていた。
この道をパレードが通るんだ!と気づいて、私も待つことに。
大聖堂に比べ人が少ないので、すぐ近くで見られる〜。
パレードが終わり、ホテルへの帰り道に港市場を通ったら、女王以外はここがパレードの終点でした。
なんというか、やっぱり舞台裏は見たくないなぁと思い、港の風邪が寒いし早足で通り抜けようとずんずん歩く。
すると、通り抜ける最後にムーミンを乗せたオープンカーが停まっていて、ちょうどムーミンが車から降りたところでした。
わぁ、ムーミン!と少しうきうきして近づくと、小さな子供が「ムーミン、ムーミン」とムーミンに話しかけていた。
おかあさんと一緒だったその子は、下のほうから内気な様子で呼びかけ、ムーミンが子供に気づくと目をキラキラ輝かせて満面の笑顔で「ママ、ムーミン!」とすごくうれしそうだった。
ムーミンはおかあさんに抱き上げられたその子の手をそっと握って、嬉しそうな子を見つめてました。
ここは舞台裏のしかもはじっこなので電灯もなにもなく真っ暗だったのですが、その光景がとっても微笑ましくて見とれてしまいました。
クリスマス中は、ヘルシンキのエスプラナーディ公園沿いの道にずらっと店が並び、クリスマスマーケットが開催されます。
クリスマスグッズやニットの手袋や帽子、マフラー、キャンドル、民芸品や食べ物屋、チーズ、魚屋、肉屋など、たくさんの店が並びひとつの市場と言えるほどの規模です。
このうちのひとつの屋台で”POTATO DOG”というのを食べたのですが、これがおいしかった!
ホットドッグのパンがポテトになっているものなのですが、ほくほくのあつあつで寒い夜に食べながらぶらぶらとお店を眺めて歩くと幸せになります。