オスロの食べ物はどうだ!

私はこの旅行の前に体質改善のため、エステに通い始めました。
厳格な食事制限はないのですが、ある程度は気をつけなければならないため、食事についてが今回の旅最大のテーマでした。
いままでが”スイーツ食べ歩きの旅”のような食生活を送っていたので、今回は改めなければなりません。
パン好き、焼き菓子好きの私にとって、これはちょっとした試練です。
北欧のパンや焼き菓子はおいしいからね…。
まずは着いた当日の夜にホテルの一階にあるコンビニでサラダを買いました。
チキンとポテトのサラダ。(65kr。約1300円)
チキンがもりもり入っていて、他にモッツアレラチーズ、オリーブ、パセリ、バジル、プチトマトがどっさりあり、一番下にチリパウダーで和えたポテトがありました。
ドレッシングはかかってないのですが、素材それぞれの味がしてすごくおいしい。
ただ、量が多いのでこれだけでお腹いっぱいになります。
あとホテルにあった紅茶。
翌日の昼はオスロ中央駅の中にある”bocata"というカフェで”Sweet&sour pork"というメニューを注文。
豚肉がぶ厚くてジューシーですごくおいしい!
他にパプリカ(緑・赤・黄の総動員ですよ!)とパイナップルが入ってる。
食べてるうち、なんかこの味知ってる…なんだっけなぁと考えて、あ、酢豚だ!と気づきました。
料理の名前も”甘くて酸っぱい味付けの豚肉”だもんな~。
それに、酢豚にパイナップルが入ってるのもときどきあるよね。
ごはんがついてたのもうれしかった。 ごはんは日本米じゃなくて細長いタイプのぱさぱさしたもの。
私は固いご飯が好きなのでおいしゅうございました。
飲み物は"Sen Cha"。メニューを見たとき「煎茶がある!」とびっくり。グリーンティーじゃないんですよ?
注文するときSen Chaくださいと言ったらスタッフのおじさんにわかってもらえず、「うーん、Green tea。」と言ったら「あぁ、Green teaね!」と一発で…やっぱり店員さんでも煎茶はなじみがないようです。
つーか、注文なんてほとんどないんだろうな。
でもここのカフェ、ちゃんとお茶の葉から入れていたので驚きました。
おじさまが笑顔で(すごくかっこいい)「はい"Sen cha"。すごく熱いから気をつけて。」と出してくれました。
実際にはこの煎茶、緑茶+カモミール+ミントのブレンドだったけど、さっぱりしておいしかった。
ここのカフェは店員さんもみんな親切なのでいい雰囲気の店です。
"Helios"というオーガニックのカフェで食べた"トウフサンドイッチ"。(62.4kr。約1250円)
はじめチキンサンドを注文して座って待っていたら、店員さん(オーガニックの店なのに、赤いエクステをつけたパンクス娘だった)が「すみません、今日はチキンがなかったので…他のもので何がいいですか?」と言いに来ました。
うーん…トマト、と言うと「もちろんトマトはあります。あとオニオン、レタスも。…あのう、トウフはありますけど…」と店員さんがぽつりと言う。
うーん、トウフか…。…え?いまトウフって言った?
あんまりにも馴染みのある言葉だからさらっと流しちゃったけど、確かここノルウェーですよね?
トウフあるんですか!?と聞くとパンクス娘はぱっと明るい顔になり「もちろん!」と笑顔で答えた。
豆腐のサンドイッチって…?と恐る恐るトウフサンドを食べてみたのですが、これが結構おいしい。
好奇心からパンをめくってみて「なんで赤いの?」と驚いたものの、少し香辛料の味がしたのでどうやらパプリカかチリパウダーを混ぜてあるようでした。
トウフ自体はぽそぽそして、味も”豆腐”の味はしません。
でもなんか味わいがあるというか…まるでチーズみたい。
オーガニックのお店らしい素朴な固めのパンの味としっくりなじんで、なんかくせになるおいしさでした。
これは本来の”豆腐”ではないけど、この”トウフ”も別の食べ物として好きだなと思いました。
オスロのたいていのカフェでは、紅茶やコーヒのメニューの下に”オプション”メニューがあって、ミルクや豆乳が載っていました。
たいていオプションは3krくらい。約60円。
上記のオーガニックカフェ"Helios"で紅茶(8kr。約160円)と豆乳を頼んだときはカウンターの中にあるキッチンでお湯を沸かして、「カップ?グラス?」と聞かれたのでグラスを選択。
さらに「豆乳はどれくらい?」と聞かれたので「んー、少しだけ」と答えたところ、お湯を注いだグラスと豆乳のパック(開封済)をはい、と渡されました。
目の前に置かれたそれを見てしばし考えてみる。
カウンターの脇にはいろんな種類のティーバッグや砂糖、スプーンが置かれていたので、「あぁセルフか」と気づきました。
選んだアールグレイをその場で開けてお湯の中に入れ、さらに豆乳を好きなぶん注いで席に座りました。
こういうシステムのカフェはあんまりないと思うけど、おもしろかったです。
ちなみに豆乳はとっても薄くてあんまり味がしませんでした。
でも外国人だったらあれくらい薄くないと飲めないだろうなぁ。
ホテル近くのカフェ"KAFFISTOVA"で食べたサーモンプレート。(149kr。約2980円)
カフェテリア形式のお店で、ガラスケースの中にある総菜から選んでお皿によそってもらう。
私はサーモンの付け合わせでにんじんだけにしたのですが、他にポテトなどもあります。
写真ではわかりずらいかもしれませんが、かなり大きなサーモンに、かなり多いにんじん。これだけでお腹がぱんぱんになります。
おじさんたちは「ポテト3つ」とか頼んでいたのですが、まるごとのじゃがいもですよ?一個でも無理!と思って「ポテトはいりません~」とお願いしました。
サーモンには塩味もなにも付いてないのですが、とてもおいしいのです~。
というか、あんな大きなサーモンの切り身をむしゃむしゃ食べられるなんて、鮭好きの私としては幸せ過ぎでした。
にんじんも味付けしてないのに甘くておいしかった。
ちなみにミネラルウォーターはノルウェーでポピュラーな"IMSDAL"。
*後で知ったのですが、飲み物は注文しなくても自由に飲める水がありました。
お店の窓ガラスには羊のイラストと曜日ごとのメニューが書かれてます。
同じく"KAFFISTOVA"で食べた鹿肉のハンバーグ。(149kr。約2980円)
この店は曜日で並ぶメニューが変わります。
初めて食べた鹿肉の味は…牛肉がさっぱりした感じ?
ハンバーグなのでよくわからなかったけど、牛肉にかなり近かったです。
ステーキだとまた違うのかもしれないけど、とてもおいしかったです。
付け合わせはにんじんと芽キャベツ。
芽キャベツ食べたいなと思ったんだけど英語でなんて言うのかわからず諦めかけたところ、前の方のおじさんが「…and cabagge。」と言っていたのでキャベツでいいんだ、と思って「キャロット&キャベッジ、プリーズ」と言ったら「スプラウト?」と芽キャベツを指したので「イエス」と言ったものの、スプラウトって、こういうのだっけ…?と不思議に思いました。
調べたら、スプラウトって”芽”の意味なんですね。納得。
それと、レジの脇にリンゴンベリージャムがたっぷりと置いてあったので「このリンゴンベリーもかけていいんですか?」とレジのお姉さんに聞いたら「もちろん!おいしですよ~」と言うのでちょっとだけ付けてみました。
うーん、まぁまぁだったけど、私はリンゴンベリーは魚料理に付けて食べる方が好きだなぁ。
このお店は観光客が多いからか(日本人は一度も見たことないけど)店員さんがみんな親切で注文しやすかった。
日本人の感覚からすると値段が高いなと思うけど、他のレストランでもこのくらいかもっと高いので、安心しておいしい現地料理を食べるなら最高の店だと思います。
オスロ中央駅の隣にある大きなデパート”オスロシティ”の地下にあるデリで食べたチキンサラダ。(確か60krくらい。約1200円)
ここも好きなものを選んで入れられるのですが、私はチキンとレタスとパプリカ、ピクルスを選びました。
ドレッシングも好きなものをかけられるのですが、やっぱり和風はないのでサウザンドレッシングにしました。
まぁまぁそれなりの味。
この時はすごくお腹が空いていたのでここのデリにしましたが、オスロシティは3階か4階くらいまであって、各フロアにいろんなカフェがあったので「失敗したー!」と思いました。
他にもっと素敵でおいしそうなカフェがたくさんあった…。
これはホテルの一階にある"Deli de Luca"というコンビニとデリが一緒になったお店で購入。
どこのデリでも見かけて、中は何が入っていてどんな味なんだろう…と気になっていました。
コンビニの店員さん(超かわいい男子)にこの中身は何?と聞いたところ「チキン」と言われたので食べてみました。
外側はナンやピザみたいなふわっとしたパン生地。中身はチキンとトマトやハーブなどを煮込んだようなもので、ひょっとしたら丸いピザを閉じたもの?
中華まんのヨーロッパ版といったところでしょうか。
おいしかったけど、油がすごくて途中で飽きました。やっぱり大きいんだよなぁ。
上記のデリにはガラスケースの一番上の目立つ棚に"SUSHI"があり、私がいたときも外国人が普通に「スシくださーい」なんて買っている場面に遭遇したり、人気のようでした。
他にも”ヤキソバ(ソースと塩の2種)”もあって、結構減っていたのでこれも人気の様子。
どこのカフェへ入っても、今や普通に"Green Tea"が並んでるし、日本食はノルウェーでも人気のようでした。
これなら日本食が恋しくなっても手軽に食べることができますね。
それに、日本の食べ物がその国のアレンジがちょっと加わっていることが、なんだかうれしい。