スカンジナビア航空!

北欧への直行便と言えば、スカンジナビア航空とフィンエアーがあります。
私がいつも利用しているのはスカンジナビア航空。通称SASです。
スカンジナビア航空は成田空港第一ターミナルの南ウイングから毎日11:40の一便のみの運行。
今回はかなり早めに着くようにしました。
なぜなら免税店で買いたいものがあったから!女子が早く行く理由はひとつでしょう!
RMKのファンデーションと下地のトラベルサイズキットです。
2年くらい前、RMKの免税店が成田にできた当初はファンデーションも下地もバラで売っていたのですが、そのときは既に持っている普通サイズの残りがかなりあったので買わなかった。
その時店員さんが「もうすぐセット売りになっちゃう予定なんですよ~」と言っていたので、もともとセットで購入するつもりでした。
手のひらサイズで、一週間くらいの旅行に最適な量。
機内ですぐに使ってもいいんですかね~と店員さんに話していると「もちろんすぐ開けちゃっても大丈夫ですよ!でも乗る時に液体はビニールに入れなくちゃいけないんですけど、持ってます?」と言うので、ビニール持参するのをすっかり忘れていたことに気がついた。
店員さんは「持ってないんなら差し上げますよ。」ということで、どうやら免税店ではビニール袋の用意があるようですね。
でも、日本から出発の場合はペットボトルサイズの液体量はビニールに入れなくちゃいけないんだけど、それ以下の量だったら入れなくても大丈夫です。
ただ、私はコペンハーゲンで乗り換えなので、コペン空港だとかなり厳しく、目薬やリップグロスもビニールに入れなくちゃダメ。
念のため、免税店で何か買ったらビニールを貰っておいたほうがいいと思います。

11:40
いよいよ搭乗ゲートから機内へ~!次第に気分も盛り上がってきます。
あらかじめ予約の際に指定していた座席へ座ると目の前にはこんなスクリーンがあります。
私はいつも通路側を指定します。トイレへ行く時、棚の上の荷物を取る時、飲み物をもらう時に便利です。
機内の様子はこんな感じです。
ちなみに赤いカーテンより前方はエコノミーエクストラ席、後方は普通のエコノミー。

12:45
離陸して1時間後くらいにスナックと水が配られます。
今回は"チーズ、ガーリック、ポピーシード風味"。ぴりっと辛くておつまみっぽい味。
ハートや星、クローバーの形になっていてかわいい~♪ 子供にもウケがいいようです。

13:15
一度目の食事が運ばれてきました。
私はいつも航空券の予約をするときにベジタリアンミールをお願いします。
ベジミールだけでも乳製品の有無やアジアンベジメニューなど3種類くらいあって、他にいろんな宗教上の特別ミールも予約できます。
今回は”乳製品あり”でお願いしました。
そのときによってまちまちなのですが、ベジミールや子供用食事などのスペシャルミールは他の普通の食事が配られるよりも先に持ってきます。
しかも外国人乗務員が「Are you ○○?」などと名前を確認して差し出されるので周りの注目を浴びまくります。
メニューはトマトソース(ズッキーニとトマト)、サフランライス。
ほかほかでおいしい~。
お米は日本米ですが固めなので水気の多いごはんが好きな人はだめかも。
サラダはトマト、赤キャベツ、マッシュルーム。
さっぱりめのイタリアンドレッシングがかかっています。
デザートは洋梨のゼリー。ちゃんと洋梨の食感のあるゼリーでさっぱりしてておいしいのです。


パンは乗務員がカゴに4種類くらい入れて食事中に配られるのですが、ベジミールにはほかほかのシルバーのふたの上に載せて持ってきてくれます。
だからパンもほんのりあったかい。
しかも外はぱりっ、中はみっちりふわふわで、麦の味がしっかりするのでおいしい!
このパンを食べると「あーこれから北欧に行くんだぁ」としみじみうれしくなる。
食事が配られた直後に冷たい飲み物も配られます。
オレンジジュースやトマトジュース、水やウーロン茶など。お酒もあったかな?
そして食べ終わる頃に暖かい飲み物が配られます。
乗務員がそれぞれ”緑茶””紅茶””コーヒー”のポットを持って配るのですが、外国人スタッフが「オーチャー、Green tea」「コーチャー、Black Tea」などと言いながらそぞろ歩くのはかわいい。
暖かい飲み物は、付いているカップに注いでもらいます。かわいいデザイン。

最初に出されたスナックや食事の際の食器、調味料、さらに椅子や備え付けの小冊子、乗務員の制服、飛行機の機体、空港のカウンターまで全てスウェーデンのデザイン集団がデザインしています。


左は楊枝、フォーク、ナイフ。スプーンは使ってしまいました。
中央左は砂糖(飲み物用)、塩、コショウ。塩とコショウは"The Dynamic Duo"なんて命名されててイカす。
中央右は椅子の背もたれ部分。寝る時に頭が落ちないように両脇を起こせる。
右は薄く白い紙にくるまれたふわふわのミニ枕と赤いブランケット。配色がかわいい。

機内は想像以上に乾燥します。
確かにエコノミー症候群も気をつけなくちゃいけないけど、私は乾燥のほうが辛い。
なのでいつもポーチに夜用のリップクリーム、化粧下地、目薬、のどあめを入れてすぐ取り出せるようにスクリーン脇に取り付けます。
乾燥すると逆に鼻頭がてかてかになるので意外に下地は必須。
ポーチにはファンデーションも入っていて、飛行機に乗る日の化粧ポーチも兼ねているのでいつもと荷物量は変わりません。
あとハンドクリームとマスクを座席前のポケットへ入れる。
機内で寝なくても喉が乾燥して咳き込んだりするので、私はマスクも必須です。
最初はポーチもポケットに入れてたんだけど、ポケットが膨らんで邪魔だし、隣の人がトイレへ行くのに躊躇させないためにも足下はすっきりさせたほうがいいんじゃないかと思っています。
ちなみに、ポーチはKEITA MARUYAMAのもの。重宝してます。
それと、エコノミー症候群対策などで機内に入ってすぐに室内履きに履き替える人が多いですが、荷物になるし私はめんどくさいのでブーツのままです。
かかとの高いブーツだと足を伸ばせばかかとの高さ分だけ足の位置が高くなるのでかえっていいと思うんだけどなぁ。
私は背が低いからかもしれないけど。

19:00
機内誌"SCANORAMA"を読んで情報収集をしたり”ダイ・ハード 4.0”や”シュレック3”を見たりしていると軽食と暖かい飲み物が配られます。
ハムチーズのサンドイッチと鹿肉(トナカイ)のサンドイッチの2種類。特にベジタリアン用はありません。
いつもはハムチーズなのですが、今回は鹿肉を選んでみました。
ん~なんか鹿肉の味がよくわかんないんだけど、ただサラミだなぁと思った。
特にまずくはないけど、サラミが好きだったら好きなんだと思う。
ちなみにこのパンは北欧でポピュラーなふわふわしたパン。ナンみたいな感じかな?
寝ているともらい損ねるので気をつけましょう!

21:45
さらに機内にある雑誌を読み漁っていると(日本語の雑誌は”文芸春秋”や新聞くくらい。あとはスウェーデン語、デンマーク語のファッション誌やインテリア雑誌)、最後の食事の時間になりました。

サンドイッチとフルーツサラダ2種。
サンドイッチのパンは麦や雑穀?などつぶつぶの歯ごたえがおいしい~。
マンゴーと一緒にラディッシュが入っていたり、サラダなのかデザートなのか難しいメニュー。
でもマンゴー、レモン、巨峰、オレンジ、メロン、パインなどのフルーツはみんな新鮮でやっぱりおいしいのです。

スカンジナビア航空には日本人乗務員さんが2人乗っていて、ビジネス・エコノミーにひとりずついます。
しかも、コペンハーゲン空港の到着ゲートにもにこやかですごくやさしい女性スタッフもいます。
ひとり旅なので、いつもあの女性スタッフさんがいるととても安心します。
それどころか、今回は外国人乗務員のみなさんもみんなすごくいい人ばっかりですごく気分が良かった。

23:00(デンマーク時間16:20)
いよいよコペンハーゲン空港に到着です。

16:20 スカンジナビア航空!ー乗り継ぎ編

コペンハーゲン空港に到着すると、快晴のとってもいい天気。
こんな素晴らしい天気の日に空港内にいるなんてもったいない~外に出たい~。
でも私はここコペン空港でオスロ行きの飛行機に乗り継がなくてはなりません。
しかもオスロ行きは17:05出発なので、残念ながら空港でゆっくりする時間もない。

コペン空港のフローリングの床に太陽の光が差し込んであったかい。
最初に来たときは空港の床がフローリングだなんて驚きました。でも北欧らしくていいですよね。
ベビーカーやカートもすごくかわいい。カートはともかく、ベビーカーを使う機会がないのが残念!
ちなみにカートはデンマークの家具デザイナー、ポール・クリスチャンセンのデザインです。

乗り継ぎのゲートへ向かい、近くのテーブルでポーチに入れていた液体類をビニール袋へ入れ替えます。
リップ、目薬、化粧下地、ハンドクリーム、RMKのキットを入れて準備万端。
北欧は厳しいので一人に時間がかかることがあって、身体検査に時間がかかります。
私は荷物も少ないしさくっと通過したのですが、ゲートをくぐったら荷物のほうが出てくるのが遅くて結構な混雑っぷり。
しかもパソコン類はいったんカバンから出して通さなくければならないので、それをまたカバンにしまったりしている人でまごまごしているのです。
うぅ~と呻くと、前にいたインド人のビジネスマン(子供へのおみやげか、大きな超合金ロボットのおもちゃを持っていた)が「混んでるね」とふふふと笑った。

空港内へ向かう途中の広場にあるモニターで人が何人も立ち止まって乗り継ぎ便の搭乗ゲートを確認していたので、私も確認しとこうと思って立ち止まる。
久しぶりだから探すのに戸惑うなぁ、と時間と飛行機の便名を探していると「何かお探しですか?」と日本語で話しかけられた。
振り向くと、やさしい笑顔のおばさんが「どこへ行かれるんですか?」と声をかけてくれた。
紺色の制服を着て、胸に名札を付けているのでどうやら空港のスタッフのようだ。
オスロです、と答えると「あぁ、オスロは外じゃないと見れませんよ」と鼻で笑われ、さらに「ここじゃなくても外にだってモニタはたくさんあるんですから」と言い終わる前にすたすたと歩き始めて行ってしまった。
私は呆然として、そのおばさんの後ろ姿を見ながらふつふつと怒りがこみあげてきた。
あのおばさんは日本行きのカウンターでは見たことがないし、どこのカウンターのスタッフか知らないけどあの上から人を見る態度がかちんときた。
今まで何度も乗り継ぎをしているけど、こんなの初めて。
しかも、今まで、ゲートの中のモニタに写る便と外のモニタに写る便が違うなんて知らなかったし、そもそもそんなことあるのか?
だってこう見てみても、"Oslo"とか他の国の名前が表示されているじゃないの!
北欧に着いた途端、日本人に腹を立てていることが腹立たしくって地団駄踏んだ。

乗り継ぎの時間にあまり余裕がないのでむかむかしながら外のモニタで確認し、オスロ行きの乗り継ぎゲートへ向かう。
17:05発オスロ行きのゲートにある窓際のソファに座ると、太陽の光が燦々と差し込み、あったかくってうとうとしてしまう。
搭乗が始まったので私も列に並び、いよいよ機内へ。
アジア人が数人いるうち、日本人らしい女の人がいた。
いつも声をかけてみたいと思うんだけど、なんかびくびくして声がかけられない。

機内に入って自分の席を探すが、相変わらず座席番号が高い位置のくぼみにあってジャンプしないと見えない。
所々でジャンプしながら通路を進んでいると、通路の後ろのほうにいたスタッフが「どちらの席をお探しですか?あぁこちらの窓際ですよ」と教えてくれた。
私の席は3人並びの窓際席だったのですが、手前の通路側に男性が座っていた。
メタルTシャツを着て、ニキビ面の太った男の子だった。
その男の子はさっと席を立ってくれたので「Oh,Thank you.」とお礼を言うと、目を合わせず、けれどもとても照れたように顔を赤らめてはにかんだ。
見かけによらずいい子なんだ~と微笑ましくなる。

私の席はエンジン脇の席で、エンジンに何かあったら真っ先に死ぬ席?
思わずちょっと緊張します。
乗り継ぎ便は1時間くらいでオスロへ着くので食事はでません。
でも席にはメニューが置いてあって、サンドイッチやスナックの軽食からちょっとした食事や飲み物を買うことができます。
メニューに"CloudShop(雲の店)"なんて書いてあってかわいい~。
今度わざわざお腹を空かせて乗ってみようかなぁ。

17:20
ちょっとトラブルがあったようで出発が少し遅れました。
順調に離陸すると、天気がいいので窓からの景色が素晴らしい。
しばらくうっとりと外の景色を眺めていましたが、眠くなったので少し眠る。
気がつくと外は既に夕暮れ色の空になり、間もなくオスロ空港へ到着。

18:30(日本時間/10月18日午前3時)
オスロ空港へ到着。
このオスロ空港、ものっすごくかっこいい建物です。
着いた日は疲れていたのと、他の人とはぐれたら迷子になる!(フィンランドの悪夢)と焦りで写真を撮れなかったけど、すごいです。
2階が到着専用フロアで1階が出発専用なのですが、2階が吹き抜けのようになっていて、出口までの通路がくねくねと吹き抜けの上を通っているんです。
その通路の壁の両側はガラス張りなので1階がよく見える。
しかも空港自体も壁がガラス張りなので、外の景色もよく見える(暗いけど)。
建物自体は大きくないのですがすごく視界が広いし、なにしろかっこいい。
これはいやでもわくわくしてしまう。
建築が好きな人はオスロ空港必見ですよ。