2012年旅もくじ画像
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成田空港の出発ロビーにて

成田空港のANA画像
今回は一緒に暮らしている妹夫婦+甥っ子が成田空港まで車で送ってくれました。
ちょうど出勤ラッシュの時間だし、何度か乗り換えがあって面倒なのでとっても助かりました。
現れる標識や低く飛ぶ飛行機、どんどん近くなる空港の建物。
車で行くと、予想以上に旅行気分を盛り上げてくれる。
成田空港第一ターミナルに到着すると、たくさんの警備員と警備の大きな車両が目にはいりました。
何かあるのかな?と話していたら、どうやらドラマの撮影があった模様。
撮影を横目に降車エリアで私だけ車を降り、チェックインカウンターへ。
第一ターミナル南ウイングに9時くらいに到着。
11:40発の便なので9時半に着くように、一応余裕を持って8時過ぎに出発しましたが、順調に走れたので予想よりも早く到着しました。
今回もおなじみスカンジナビア航空。
やっぱり北欧を中心にした旅行だとSASになってしまいます。便利だし。
成田~コペン間の往復で119,010円。
SMSチェックインにしたものの、前日にメールが届いて手続きしたら「プリントアウトして下さい」というメッセージが表れた。
でも私はプリンターを持っていないので無視して空港で搭乗券を出そうと思ったのですが、なんと、成田空港にはまだセルフチェックインの機械がなかった…。
なんだそりゃ、と脱力しつつ、結局いつもと同じくチェックインカウンターに並んでチェックイン。
「既にSMSチェックインされていますね」と言われたものの、紙でなきゃどうしようもない。それにスーツケースも預けたかったのでどっちにしてもカウンターに行かなくちゃいけないんだよね。
荷物を預けて身軽になったら、目の前にあった薬局へ。大きなにきびができそうに膨らんでいたので、薬を買いたかったけど、前日までに買いに行けなかったんです。
空港に売ってるのかな…と不安だったのですが、こじんまりした薬局でもにきび用塗り薬がありました。しかも3種類!
さすが日本。気が利く。かゆいところに手が届く品揃え。
妹夫婦が車を停めてやって来たので合流。
モールを散策して、展望デッキで飛行機見学。
いつも家を出てからずっとひとりだったので、照れくさいような、なんか変な感じ…。
あっという間に時間が過ぎ、搭乗時間が近づいたのでゲートに向かいます。
余裕を持って搭乗ゲートに着いたので、待つ間に読書。
毎日新聞の書評欄で池澤夏樹が取り上げていた高橋源一郎の「さよならクリストファー・ロビン」。
児童文学のキャラクターたちが子供たちに読まれなくなったら…。
読まれなくなった物語のキャラクターたちのその後のお話がオムニバス形式でおさめられています。
タイトルの”クリストファー・ロビン”は、もちろん『くまのプーさん』に出てくる、プーさんの友達である男の子。
本を読んでなくてもアニメを見たことがある人ならわかると思いますが、”本の中のお話”が強調されている珍しいお話です。
特にアニメだと、キャラクターがページを消したり書き加えたり自由で楽しい。そのお話を読む人がいなくなったら、物語のキャラクターたちはどうなるのか…。
もう、まえがきで涙が出そう。せつない、せつな過ぎる。
Toy Storyでは泣けないけど、小さい頃から本好きだった私にとってはこちらの方が琴線に触れまくる。
今回の旅は児童文学の世界を辿る旅なのに、哀しい本を読んでしまった。

スカンジナビア航空の節約便

スカンジナビア航空画像 さぁ搭乗です。
いつもトイレより前方の席を予約するのですが、今回は一ヶ月前にチケットを取ったのであまり席が選べず、トイレより後方の席。
初めてじゃないかなぁ。
さて、まず席に着いて驚いたのが、水。
席の前のポケットに、水のペットボトルが一本入ってたんです。
去年(2011年)の元旦までは、そんなサービスなかった。
私は4人席の通路側。他の席にも水がある。びっくり…。
隣は日本人のおばさまで、ものすごい荷物だったので「上に載せますか?」と聞いたら「いいです、いつも足下に置くからだいじょうぶ!」と元気いっぱいのお答え。
”いつも”というのが「慣れてるんだなぁ」と思わせられます。
このおばさまはとても気さくな人で、成田出発後から数時間経った頃に話しかけられました。
山登りが好きで、今回はスイスの山へ行く予定だそう。
その行動力に感心してしまいました。

SASの黒イヤフォン画像 次に驚いたのがヘッドフォン。
小さい袋に入って配られたものはなんとインナーイヤータイプ。
アナウンスによると、一般の機器向けプラグが付いていて持ち帰り自由らしい。
なんだか…ちゃちくなった気が…。
音も悪そうだしすっごくがっかりしたのですが、意外と音漏れがなく、音もまぁまぁ。
今まではヘッドフォンタイプだったからピアスを付けてると耳の後ろが痛くなったけど、これなら楽かも。
実際かさばらないし髪型にも影響ないのでとても良かった。
ちょっとイヤーパットがはずれやすいかも。
ただ…持って帰ってもいいと言われても、真っ黒だしロゴもないし、全然持って帰りたいと思えない…。
一応、到着前にCAさんが回収に回るので、いらない人は返せばOK。

SASのプレッツェル画像 さて、そろそろスナックが出てきました。
プレッツェルの形がいろいろあってかわいい。
飲み物が同時に配られたとき、スパークリング・ウォーターを頼んだのですが、大きなペットボトルから透明なプラスチックのコップに注いで渡されました。
今まではミニ缶にプラスチックのコップを添えて渡されていたのですが、変わったようですね。

スカンジナビア航空の特別食・1食目

スカンジナビア航空の食事画像 今回の機内食は、低脂肪ミールを注文しました。
メインは魚のトマトソース添え。
あと蒸したじゃがいも、ほうれん草、マッシュルーム。
サラダはほたてとかぶ。
これ、前回注文した低カロリーミールとほぼ同じ。
低脂肪=低カロリーなのね。
それよりも何よりも驚いたのは、コーヒーや紅茶に入れる為のミニテトラパック牛乳のかわりに、コーヒーフレッシュがあったこと…。
日本語で”コーヒーフレッシュ”って書いてあったよ…。
低脂肪ミールだから?と悲しくなってちらっと隣を見てみたら、普通のエコノミーミールも同じくコーヒーフレッシュだったのでよけいに悲しくなった。


ちなみに夜中の軽食も低カロリーミールと同じトマトとキュウリのシンプルなサンドイッチでした。

スカンジナビア航空のコーヒーカップ画像 食後にはコーヒーが飲みたくなります。
いつも暖かい飲み物はCAさんが緑茶、紅茶、コーヒーのポットを持って希望の人にそれぞれ配ってくれます。
ところが、今回、なかなかコーヒが回ってこない。
他の人が「コーヒー?(No,Black tea.)あぁじゃいいです」というやり取りをしていました。
するとCAさんが「あなたはコーヒーがいいんですね?」と言ってメモを取っている。
しばらくして、紙コップとポットを持ってCAさんが戻ってきてコーヒーをサービスしていました。
回ってくるのを待っていた私は結局コーヒーを飲めず。
まさか言わないともらえないなんて思わなかった…。
でも、帰りの便だか他のときはコーヒーも配ってくれたので、いつもそうではないみたい。
ちなみに、今年の春にコーヒーカップのデザインをサイトで公募していたのですが、いくつかのデザインに決まり、ネットで投票を受け付けてました。
それが決まったのが先月(5月)。
 お披露目されてほやほやのデザインカップなのです!
でも正直、あんまりかわいくないな…。というより、北欧っぽくないと言うべきかな。
”スカンジナビア航空”なのにどこにもロゴも文字もないし、北欧諸国を彷彿させるものもない。
ま、私は別のデザインに投票したので残念。

もうひとつ驚いたことは、機内エンターテイメントムービーの種類が増えていたこと。
私が見たかった「We Bought a ZOO」(邦題「幸せへのキセキ」)がある!!
早速これを観たましたが…低脂肪ミールを食べながら何度涙をこらえたことか。
実話というのもありますが、とてもいい映画。特にJonsiのファンにとってはとても印象的。
この映画はJonsiが多数の曲を提供しているのですが、監督が「この映画はJonsiの音楽でパーフェクトになった」と言うほど、Jonsiの音楽がとても効果的に使われています。
特に"Sinking Friendships"はズルい!あれは歌詞を聞いていると泣かずにいられないシーン。
[CD]O.S.T.(JONSI) サウンドトラック(ヨンシー)/WE BOUGHT A ZOO【輸入盤】 主演のマット・デイモンが撮影中に、演技ではなく”曲を聞いて”泣いたというシーンです。
この映画を通じて伝えたかったものとJonsiの音楽が持つ世界観がぴったりだったんだと思います、
あぁもう一度ちゃんと観たいな。

スカンジナビア航空のプログラム画像 それ以外にも映画の種類が増えてるし、テレビドラマも「Big Bang Theory」「New Girl」「Modern Family」とお気に入りのアメリカンコメディドラマが!
しかも「Big Ban Theory」「Modern Family」は観てないやつだったのでうれしかった。
ちなみに毎回北欧作品も一作含まれているのでそれも楽しみ。
音楽チャンネルは相変わらずで、Danceチャンネルがとても楽しい♪
ただ、エコノミークラスはオンデマンドじゃないので、目当ての映画やドラマ、音楽が最初から観られる/聴けるかはタイミングが難しいんだけどね…。

スカンジナビア航空の特別食・2回目

スカンジナビア航空の食事画像 デンマークに到着する2時間くらい前にも食事が出ます。
蒸した白身魚のカッテージチーズ添え、フルーツ、パン。
白身魚とチーズってやっぱり合う。おいしい。
2度目の食事は低カロリーミールとちょっと違う…。
低カロリーミールだと、ただの丸いパンじゃなくて、アスパラガスのサンドイッチでした。
そのぶん、低脂肪ミールはちょっと物足りない感じです。 ま、2時間もすれば空港に着くから、足りなければ空港内で食べればいいか。

隣の席のおばさまに「あなたの食事は、私たちのと違うけど、アレルギーか何かなの?」と聞かれました。
これは低脂肪ミールなんですよーと説明すると、最初の食事の時から気になっていたらしく「どうやって頼むの?」などいろいろ質問されました。
そんなふうに聞かれたのは初めてだったのですが、今まで隣に座った人も本当は気になっていたのかも。

今回SASに乗って感じたのは、まず"コスト削減にがんばってるなぁ"ということ。
実際にコスト削減対策なのか、単純に変えてるだけなのかわかりません。
でもヘッドフォンとかスパークリングウォーター、コーヒーフレッシュなど、なんとなく。
反面、水のボトルを一本サービスしたり映画の種類が増えたり、カバーしようとしてる部分もある。
価格を抑えてくれるなら、変化も改革もしてくれてかまわない。
ただ、北欧らしさ、スカンジナビア航空らしさは忘れないで欲しいなぁと思いました。