この旅行での最後の滞在地、スウェーデンのマルメ Malmöに向かいます。
コペンハーゲン中央駅に向かい、マルメまでのチケットを買います。
マルメはデンマークに一番近いスウェーデン。
コペン中央駅からマルメ中央駅まで電車で30分くらい。
コペン中央駅でチケットを買おうと思ったら、クレジットカードが通らない。
何度やっても同じ。現金は持ってないし、困った…。
カウンターで並ぶしかないかな…と振り向くと、スウェーデン国旗がついた販売機に気づいた。
こんなのあったっけ?と思いながら近づくと、なんとSJ(スウェーデン国鉄)の販売機。
機械が変われば、カードが使えるかも!と思い、操作してみたらカードが通った!
しかもスウェーデン通貨でお支払い。106SEK(約1,265円)
車両本体が両国を行き来しているから、こんな自販機があってもおかしくない。
さぁ、いよいよ今回の旅も佳境に差し掛かってきました。
残りの滞在をスウェーデンでのんびり味わいます。
お昼の1時前くらいにマルメ中央駅に到着。降車してすっごく驚いた。
6年前の素朴なホームが、超近代的な(東京では普通だけど)メタリックな内装のホームになってる!!
Vimmerbyとコペン間を往復した時に壁の隙き間の窓から見えたので「おや?」と思ったけど、あまり気にしてなかった。
でも、いざホームに降りてみたら「ここってほんとにMalmö C?」と一瞬ドキッとしてホームの名前を確認しちゃった。
そういえば、今はお昼の1時。フードコートをうろうろしていたらお腹が空いてきました。
コーヒーも飲みたかったので、駅構内のEspresso Houseに入りました。
Espresso Houseはスウェーデン各地にあるコーヒーショップチェーン。
シーザーサラダ(79SEK 約940円)とフラピーノ Frapino(35SEK 約416円)。
シーザーサラダはチキンも量もたっぷり。お腹いっぱいになります。
フラピーノはフレイバーがいくつかあり、エスプレッソ味にしました。
簡単に言うとコーヒーシェイクみたいなもの。
これで小さいサイズなのですが、日本のスタバのトールサイズくらい。
満足!
この店舗は駅構内と言ってもかなりゆったりとした作りで、奥のソファ席に座ったらとても落ち着けそう。
便利な場所にあるためか、若い子もたくさんいてにぎやかだった。
マルメ滞在のホテルはBest Western Plus Hotel Noble House。名前が長過ぎ。
Vimmerbyでも泊まったBest Western系のホテルです。
こちらは2泊で1,520SEK。約16,800円。安い!
しかもSASのポイントが付くのがよいところ。
グスタフ・アドルフ広場 Gustav Adolfs torgの裏手、デパート・オーレンス ?hl?nsの隣という、まさにマルメのど真ん中という素晴らしい立地。
どこに行くにもすごく便利!泊まってみるまでこの便利さはわかりませんでした。
私の部屋は225号室。エレベーターで上がると、またしても私の部屋は端っこ。
部屋に入ると、何かがベッドの上にいます。
あぁまただよ、ストックホルムのホテルと同じ戦法だよ。しかもこっちは3匹もいるよ〜!
近づいたら抱き締めずにはいられない、子犬達が3匹待ち構えてました。
かわいい!3匹まとまってるのがまたたまらん!
見てみると、やっぱりそれぞれタグが付いていて名前が書かれ、購入した金額は孤児院に寄付されるという。
ストックホルムのホテルに比べてそれぞれ小さいので買ってもいいかな…と思ってみたものの、一匹だけ買うわけに行かない。かと言って二匹買ったら残った一匹がかわいそう!…って完全に思うツボです。
というわけでみんな買わないことに決めました。
部屋は、インテリアも配置も雰囲気もいい感じ。
窓のそばにはテーブルとソファ、壁側には広い机とミニ冷蔵庫、テレビのサイズも一人だとちょうどいい。
机の脇にはスーツケース置き場があり、その隣はクローゼット。
たった2泊でも、クローゼットがあるととても便利。
バスルームは狭いながらも使い勝手が良く、すぐに気に入りました。
意外に嬉しかったのは、テレビの脇にドライヤーが付いていたこと。
普段、ドライヤーで髪を乾かしながらテレビを見るので、いつもみたいにお風呂あがりにのんびりできた。
滞在中はずっとテレビを流しっぱなしにしてました。
おかげでスウェーデンの夏特番(サマーコンサート)が見れて面白かった。
ちなみに私の部屋はエレベーターの近くで、階段も近くにあります。
螺旋階段を下りるとフロントの脇に着くのですが、そこにちょっとした休憩場所があり、たくさんの本やDVDソフトが置かれています。
英語版やスウェーデン語版などさまざまで、宿泊者は自由に借りる事ができるらしい。長期滞在なら利用したい!
さて、ホテルの朝食はシンプルなメニュー。
野菜がトマトくらいしかなくてがっかり…。ミートボールもなかったし。
スクランブルエッグとベーコン、黒いパンにハムとチーズ。私は最低限このメニューがあればとりあえず満足できます。
ホテル内は全て禁煙なので、入り口脇に喫煙所があります。
全客室wifiが?がるのですが、チェックインの時にwifiを使いたいと言うと、パスワードが記載されたレシートのような紙を渡されました。
それでwifiを無料で使えます。失くしちゃっても、またフロントへ行ってもらう事ができます。
こちらもVimmerbyと同じくサウナがあるのですが、疲れか体調があまり良くなかったので利用しませんでした。残念。
オーレンス Åhléns はスウェーデンのデパートで、大きめの街にはたいていある。
ストックホルムはかなり大きい店舗ですが、マルメはもっとこじんまり。
一階は化粧品やバッグ、靴などの小物類とインテリア。
二階は洋服や下着類。MUJIもあります。
地下はCD、DVDと子ども服やおもちゃ、文具など。
入り口にMake up Store Stockholmがあるので、そこで友達にお土産を購入。
地下のCD売り場でLo-Fi-FnkのCD発見♪
オーレンスの向かいには本屋さん、Hamrelius Bokhandelがあります。
ホテルの向かいがオーレンス、その向かいが本屋さん…とても誘惑が多い立地。
1階は文学や一般書、2階は文具類と専門書、写真集など。
マルメのガイドブックやポストカードも売っているので最初に寄ってみるのもいいかも。
ここでスウェーデンの手帳を購入。
69SEK(約890円)。
スウェーデン語の勉強になるかなと思ってひとつ欲しかったんです。
スウェーデンでは7月から新しい年になるらしく、手帳は2012年7月始まり。
手帳を買うのにちょうどいい時期でした。
本屋さんの並びにはお気に入りのお店、インディスカ INDISKA があります。
インディスカはスウェーデン版インドもの雑貨&洋服屋さん。
カラフルな色彩とエキゾチックなデザイン、そしてなにより安さがウリ。
いつもあれこれ買いたくなる。特にカーテンやマット、カバーなどの布もの(しかも大きめ)がかわいいし安いので欲しくなる。
今回、洋服はイマイチだったのですがアクセサリー類が充実していて目移り。
やっぱり夏だし、カラフルなものや大ぶりなものが欲しくなります。
いろいろ悩んで、ターコイズのバングルを購入。(59SEK、約700円)
バーゲン中のH&Mへ行ってみると、靴売り場はこんな状態。
あちこちに脱ぎ捨てられた靴達。
いいなと思って手に取った靴は片方しか見つかりませんでした。
いくらセール品とはいえ、扱いがひどすぎます!
でもこんなのだいぶマシな光景。
数年前にストックホルムで見た靴屋の光景はすごかった。
脱ぎ捨てられた靴で歩けないくらいだったもん。
しかもそれをどんどん手に取って試着してどんどん脱ぎ捨てる。
店員さんもてんてこまい、レジは長蛇の列。
まさにカオス…。
ここで友達の娘達のワンピース2枚と自分用に靴下とシャツを購入。
ついでにレジ脇にあったフェイスマスクも2個。
全部でたったの438SEK!(約5,200円)
グスタフ・アドルフ広場 Gustav Adolfs torgは一番にぎやかな広場。
果物や花の市場が並び、H&MやHANSAなどのショッピングモールが周りを囲み、さらに目抜き通りへ出られます。
地元の人も観光客もみんなここを通ったりベンチに座ってのんびりしているのでとてもにぎやか。
特に、こんな天気のいい夏の日なんてとても気持ちがいい。
と言っても、写真に写っている人々を見ればわかりますが、半袖姿の人がほとんどいません。
どんなに天気が良くても湿度が低いので意外と暑くない。私もカットソーの上にスウェットのジャケットをはおってちょうどいいくらいだった。
そしてMalmöといえば、スウェーデン人の友達に「スウェーデン一治安が悪い」と散々脅されて少し緊張していたのですが、この広場で和んでると平和そのもの。
とはいえ、人通りのない裏道や暗くなってからふらふら出歩くのはあまりお勧めしません。(特に女性)
デンマークで会った友達に教えてもらったカフェ"HOLLANDIA"。
地図を見ながら行ってみたけど、あるべき場所に見当たらない。
おかしいなぁと思ったら、建物の外装を工事中で店の名前も外観も見えなかったんです。
カフェの中に入ると、ガラスケースの中にたくさんの種類のケーキ。
番号ふだがあったので引こうとしたらカウンターの中からお姉さんに「ご注文はお決まりですか?」と聞かれた。
友達が勧めていたほおずきのケーキがなかったので、二番目にお勧めのパッションフルーツのケーキを選んだ(45SEK、530円)。
パッションフルーツの酸味とまろやかなムース、底に敷かれたチョコレート生地の苦みが絶妙!
聞いていた通りにおいしい〜。ほおずきのケーキも食べてみたかったな。
一緒にカフェラテも。(39SEK、約460円)
普通のコーヒーを頼むと、セルフサービスのコーナーで好きなだけ飲めます。
やっぱり人気のあるお店ならしく、ひっきりなしにお客さんが出入りして活気がありました。
ちなみに、サンドイッチなどの軽食もあります。
グスタフ・アドルフ広場の近くにはもうひとつの本屋さん、Akademibokhandelnがあります。
この本屋さんはスウェーデンに一番たくさんある大型本屋チェーン。
入ってきょろきょろしながらレジの前を通りかかると、レジの中にいた店員さんが「何かお探しですか?」と声をかけてくれました。
おぉ、なかなかのイケメン。せっかくなので「英語の本はありますか?」と聞いてみたら、わざわざレジから出て「こちらです」と案内してくれた。
しかも「棚にあるのが一般の文芸書で、手前の棚がクライム、奥がファンタジーで…」と細かい説明つき。
あんまり親切なのでちょっと驚いた。イケメンだし、優しいし、こっちの方がいい本屋(個人的に)だ〜♪
さて、棚を見てみたらど真ん中に村上春樹本がずらっと並んでました。
ねじまき鳥クロニクル(Fågeln som vrider upp världen)、1Q84、海辺のカフカ(Kafka på stranden)など。
しかもほとんど2面出し。すごーい。
この本屋さんでは"The Hunger Games"を購入。
今年ハリウッドで映画化して話題になっていたので気になっていたし、どこの本屋さんでもファンタジーの棚に面出しされていたので間違いないかなと。
まだ途中までしか読んでませんが、読みやすくて物語が面白いので読み始めると止まりません。
翌日、スウェーデンのカレンダーを買うためにもう一度この本屋さんへ来てみました。
スケジュール帳と同じく、カレンダーも7月始まりなのでシンプルなタイプのを購入。
レジに持って行くと、昨日とは別のイケメンがレジにいました。
レジの対応はおばさまがしてくれたのですが、去り際にイケメンと目が合うとにこっと微笑んでくれました。
うーん、Akademibokhandelnはいい本屋だ。
マルメに滞在したある日のランチはWayne's Coffeeで。
Wayne's Coffeeもスウェーデン各地にあるコーヒーショップチェーン。
Espresso Houseよりもポップなデザイン。
スモークサーモンのベーグルサンド(55SEK、約660円)とべリーのスムージー(小さいサイズ38SEK、450円)。
やっぱり一人だとこういう楽なランチになってしまいます。
まぁそもそもこういう食べ物も好きなんですけどね。
べリーのスムージーをごくごく飲めるのも北欧ならではなので、存分に味わいたいじゃないですか。
ホテルの入り口にあじさいがありました。
これが、よく見ないと気づかないくらい日本のあじさいとは違う植物。
白はまだしも、茶色がかった緑色で、花びらも大き過ぎるしびろびろしていてとてもキレイだと思えない…。
ドイツで一度見たのは、ピンク色だったけどコペンやスウェーデンで見かけるのは白や緑。
日本のように青、紫、ピンクの自然が作り出す美しいグラデーションは見られない。
マドンナはあじさい嫌いで有名(?)ですが、確かにこれを見る限り好きにはなれないなぁ。
世界中の人に、日本の美しいあじさいを見てもらいたいなぁと、少し思いました。
Malmöはコペンハーゲンと電車で30分の距離というお隣の街。
なのに、街並も雰囲気も全く違う。
コペンハーゲンはデンマークの首都だから人口も多いし建物も高い。
建物が密集しているせいか、たまたま天気が悪かったせいか、コペンは暗い雰囲気。
天気といえば、本当に不思議なことにコペン滞在中は雨や曇りばかりだったのに、スウェーデン滞在中は晴天続き。
朝や夜にパラパラ雨が降ったものの、旅行には全く影響なかったし、Malmöでは一度も雨が降らず、眩しいほどいい天気だった。
その天気の良さもありますが、Malmöは道も街並もゆったりしていて明るい感じ。
Malmöもコペンと同じく北欧の南にある街なので移民がとても多いので、そういう意味ではどちらも地区によってつい身構えてしまう空気の場所もあります。
島国の日本にいるとわからないのですが、国境を越えるとこんなにも違うものか、と思わされます。
そしてやっぱり、私はスウェーデンのほうが”合う”なぁと感じました。
その感覚を説明するのはとても難しい。
だからこそ、何度も訪れたくなるのかもしれません。