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『やかまし村』へ行ってみたい!!

今日は映画『やかまし村の子どもたち』の舞台になった村、ブッレビン Bullerbynを訪れます!
事前にネットで調べてみたけど、日本人で行ったことのある人がほとんど見つからない。
Vimmerbyに行った人はいるけどBullerbynへは行くのが簡単ではないらしく、予定が合わず断念した人、途中まで行って諦めた人、タクシーで行ったけど滞在時間が20分だった人…とか。
たった20分なんて絶対足りない。無理!
とにかく詳しい情報があまり手に入らなかったので、現地で手に入れることにしました。
vimmerbyの駅舎画像 そんなわけで前日にツーリストインフォメーションに行ってみたら、夏至祭前夜でお休み…。
ま。気持ちはわかるけど。観光シーズンに休みとは思ってもなかったのでがっくり。
仕方ないのでホテルの受付のお姉さんに聞いてみました。
ちょうど受付の脇にバスの時刻表もあったので、それを広げて説明してもらいました。
まず、Vimmerbyからバスに乗り、Pelarne vskで降りる。
それは10分かからないくらい。
そのバス停から歩けばいいらしい。
「バスに乗るとき、運転手にBullerbynへ行きたい、と言っておいたほうが確実だと思いますよ。」
さらに「翌日は休日なのでバスの本数が少ないから気をつけて」と言われました。
バス停はVimmerbyの電車の駅と同じですか?と聞いたら「違います。」と言いながら地図に印を付けて「広場から5分くらいだからすぐわかりますよ」と教えてくれた。
で、当日、迷っても大丈夫なように少し早めに出てバス停へ向かったところ、バスが停まっている建物発見。
安心して近づいてみたら、電車の駅だった…。
つまり、建物の向こう側は電車のホーム。
なんだ、普通に駅に向かった方か早かったかも。

まずはバスに乗ってPelarne vskへ

Pelarne vskへは74番のバス。9:20のバスに乗ります。
今日は朝ごはんの時に雨が降っていて少し憂鬱だったけど、次第に雨があがってきました。良かった。
バス停には私の他にも、数人待っている人がいる。私は運転手さんと話したかったので、最後に乗る事に。
バスがのんびりとやってきた。乗るときに「Bullerbynに行きたいんですけど、Pelarneで降りればいいんですか?」と時刻表を指しながら聞いてみた。
すると、運転手のおじいさんはスウェーデン語で返事を返してきた。
すみません、スウェーデン語はわからないんです…と言うと、どうやら運転手さんは英語が話せない様子。
そうか、ここって本当に田舎なんだな…と少しショック。
一生懸命説明してくれるんだけど、ほとんどわからない。二人で困っていると、運転手さんが「他の人に聞いてみよう」というような事を言いながら、後ろに座っているドレッドの女性に聞きに行った。
運転手さんの話を聞いた女性は「あなたは、Bullerbynに行きたいんですね?それなら、Pelarneが最寄りのバス停で、そこから数キロ歩かなくてはいけないそうです。」と教えてくれました。
数キロ歩くのは知っていたので、わかりました、Pelarneで降ります。と答え、一安心。
運転手さんもほっとしている。ごめんなさい~。
と、切符を買うのを忘れてたので「あ、切符はいくらですか?」と英語で聞きながら財布を取り出すと、「あぁそうだね!」という感じで笑ってた。(片道21SEK、約210円)
見た目も優しそうだけど、本当にやさしいおじいちゃん運転手さんでした。

最寄りのバス停Pelarne vsk到着

Vimmerbyを出発し、10分くらいでPelarneに到着。
知ってるだろうけど、一応ブザーを押してみた。
降りるときに運転手さんと目があったので、ぺこっとおじぎすると、にこっと笑顔を返してくれました。
さ、いよいよここからBullerbynまで徒歩で向かいます!
その前に、帰りの時に乗るバス停もチェック。
反対側の、少し離れたT字路の角にありました。
よし、これで大丈夫。
ただ、問題なのは、地図。ないんです、地図。
ホテルでもらったVimmerbyの地図には、おまけのようにかなりざっくりしたおおまかな地図がついているだけ。
地図があっても必ず迷子になるのに、ちゃんと辿り着けるのかな、私…。
と、その問題に気づいたのが前夜。
なので、とりあえずBulerbynの住所をiPhoneに入れておきました。
いざとなったら、これでGoogle mapを見ながら行けば大丈夫!
…と思っていたのですが、そもそも、こんな田舎の山道で、インターネットが、Google mapが使えるの…?
ということに着いてから気づきました。

いろいろ考えても仕方ない。行くしかない!
不安感よりも念願かなった高揚感が勝ちました。
見渡すと、バス停の先にあるT字路に標識がありました。
ちゃんとBullerbynもある!
この道は歩いている人を全く見かけないほど、車しか通らない道。
車もそんなにたくさん通りません。
そんな道に、児童書の中に出て来る架空の村、子供向けの映画で撮影に使われた村、それだけの小さな村の名前が標識に書かれているんです。
それだけで、ちょっとびっくり。
よほど訪れる人が多いんでしょうね。
しかも、Bullerbynとは物語に出て来る名前で、本当の地名は違う。
本当の名前よりも、こっちの方が知られているみたい。

さぁ、いざ!と周りを見渡すと、見事になんにもなーい。
ふと脇を見ると、牛がたくさん草をはんでました。針金の柵が一応張られているけど、目立たないので気づかなかった。
たくさん牛がいる中で、数頭が私に気づいてこちらを見ている。すると、一頭がこちらを見つめたまま、まっすぐに歩いてきた。
すると、他の牛達も気付き、2頭3頭と私を見つめてのしのし歩いてくる…。
すごい怖い。牛って怖い。ちょっと小走りで道を進みました。
ちらほらと家があり、それ以外は道と緑だけ。
曇っていた空から、次第に青空が見えはじめた。

田舎道をひたすら歩く

この道、歩道がありません。というか、車線もありません。
まるでうちの実家(千葉)と同じ。時々デジャヴ。
忘れた頃に車が通るくらいなので車線がなくても特に困らないんでしょうね。
しかも、ガードレールを固定しているのは、なんと石。初めて見た。

それにしても困ったのは、雨上がりの産物、草むらの生き物が道路に出てきてしまっていたこと。
これは、もう、想像を絶する光景でした。いくら田舎でも実家では見たことない。
大きくて黒いなめくじ(だと思ったけど、後で調べたらヒルだと判明…)がもぞもぞ道路にはい出してきて、当然ながらどしどし車に轢かれているわけですよ。
しかも、時々ヘビとか他の生き物もいたりして、心で叫びながらそれらを避けてよろよろ歩く。
なんかの罰ゲームかと思う状況。
あんまり考えないようにして、道の真ん中を歩いてできるだけ遠くを見るようにしました。
幸い最初の数十分でいなくなったので車には遭遇しませんでしたが…あれはなかなかキツかった。
ちなみにこの写真は既に生き物の残骸がないキレイな状態の道路です。

スウェーデンの湖画像 スウェーデンの湖画像

30分くらい歩いたら、ちらっと湖が見えました。
ちらちら見える湖に見とれながら少し歩いていると、突如風景が開けて大きな湖が。
すっかり天気も良くなり、とても気持ちのいい景色。

最初の20分くらいは犬の散歩をしている近所(?)の人に会ったりしましたが、それ以降は森と湖。
車もあまり通らないので、次第に心細くなります。
天気がいいことだけでもかなり気分はマシ。
時々、数十分おきくらいで民家も見かけます。ずいぶん遠いけど。
もう、ほんとに延々続く森の中の一本道。一人で歩いていると、さすがに一時間くらい経って不安にもなってくる。
Googlemapで検索してみた。…方向は合ってるみたい。でも近づいてる気がしない~。
そんなとき、道の向こうから二人の男性が歩いて来るのが見えました。
「Hi」と挨拶をかわし、「Bullerbynは、この道であってますか?」と息を切らしながら聞くと、「Yes,この先だよ。」と教えてくれました。
はぁ~とため息をつくと、ふたりはあははと笑いながら「Have a nice day!」と応援してくれました。
これだけでも、ものすごく安心したし元気でた。ありがとう。

『やかまし村』に到着!

やかまし村の看板画像 バス停から歩いて約1時間後、やっと看板が見えた!
本当の地名はSevedstorp。
やっと着いた~疲れた~。
でも、ずっと来たかった場所に遂に来たという嬉しさですぐに疲れも吹っ飛び、思わず小走り。

『やかまし村のこどもたち』(Alla vi barn i Bullerbyn)シリーズはアストリッドが書いた児童文学ですが、映画にもなっています。(1986年、1987年)
私はこの映画が大好きで、数えきれないくらい観ました。
コメディでもクライムでもなく、感動も涙もドラマチックなことは何も起こらない。
ただただ、子供達が自然のなかを走り回り笑いころげ、のびのびと成長する姿を追っているだけ。
そして大人達はそんな子供達を微笑ましく見守っている。
ただそれだけの平和でのんびりした映画なのに、なぜか観ているととても楽しい。
その映画で撮影に使われた家が、そのまま残っているというのを知ったときは胸が震えました。
いつか行きたい、と思いながらなかなか行くことができませんでしたがやっと念願が叶いました!

やかまし村のロケ地画像 やかまし村のロケ地画像

標識の少し先の角を左に曲がると、赤い家が三つ並んでました。実際には、写真の左側から入ってきます。
スキップして走り出したいくらいうれしかったけど、一番手前の家を見ようとしたらおばさんが庭の掃除中。
思わず舞い上がってた気持ちが少し萎えます。
実は、映画で使われたこの3軒の家には現在も一般の方が住んでいます。
アストリッド・リンドグレン・ワールドに次ぐ観光地なのに、一般のお宅なんです。
しかも、映画でもこどもたちと家が主役なので、ここにあるのはそれだけ。(夏季限定でカフェと売店はある)
それでも、夏になるとスウェーデン人観光客が集まってくる観光地なんです。すごいと思いませんか?

納屋は映画そのまんま!ここの入り口でリーサとアンナがシャスティンをあやしてたね…。
夏休みに、男の子達が納屋の中で眠ってたっけね。
ちなみに今は、車が停まっている右側にトイレがあり、通路を挟んだ左側はカフェレストランになります。
この写真を撮った時はまだ開店していませんでしたが、その後のんびりと開店してました。

やかまし村の売店画像 やかまし村の売店画像

ここが売店です。映画では納屋で、女の子3人がお泊まりしてました。
赤い壁に白い窓枠と三角のラインのコントラストがかわいい。
中に入ると、スウェーデンの民芸品や観光地ならではの観光地グッズなどがありました。
ジャムやキャンディなどの食べ物から、テキスタイルや焼き物、そしてもちろん『やかまし村のこどもたち』の本やDVDやリーディングCDまで置いていて、なかなか見応えがありました。
壁には映画のポスターが!この映画の一番素晴らしいところは、子役たちが生き生きと演じているところだったりします。

もう一枚ポスターがありました。
こういうのを見ると、本当に観光地なんだな~と思いますね。
もっと素朴だと思ってたんだけど、こういう観光地化ならいいな。
映画のままの風景や雰囲気を残したまま、観光客を快く迎えてくれているので気負わなくていいし、何より気分が盛り上がります。
数あるスウェーデンの民芸品(?)のなかで目を引いたのが陶器。
私が買ったのはカップですが、お皿やボウルもありました。
パステルカラーの微妙な色合いがかわいい。
ぽってりといびつな形も手になじむ。
何色か買って並べてみたい衝動にかられましたが、今回の旅は買い物を控える決意をしていたのと、かなり大きい(日本のマグカップの倍)のでかさばるし…で諦めました。
あとラベンダーのサシェ。これもまた色合いがかわいい。

たくさん歩いたし、天気もよくなってきてとても暑くなったので、売店で飲み物を購入!
珍しく、冷蔵型のガラスケースがありました。
うれしい。やっぱり夏は冷たい飲み物じゃないとね。
いつものようにスパークリングウォーターにしようと思ったら、Swedish Real Ciderというものを発見。
APPLECIDERと書かれているけど、アルコール?と聞いてみたら、アルコールフリーだそう。
当然これに決めて、あとアイスバーも一本。
やっぱり夏は炭酸とアイスだよね~。
買って外に出たら、栓を開けてもらうの忘れてた。
店に戻ってお姉さんに開けてもらう。
お姉さんも「あ、そうだよね!」という感じで笑ってた。
サイダーはあまり甘くなく、炭酸が強くておいしい!
夏の日差しの下、自然のなかで飲む冷たい炭酸ってほんと最高。
次第に観光客が増えてきて、あちこちから子供の声が聞こえてきはじめました。

こちらは一番右側のお家、オッレ一家の家です。
オッレとシャスティンが、犬のスイープをこの庭で洗ってました。
そして玄関のポーチに座ってパパが新聞を読んで、ママがトリの羽根をむしりながらその様子を微笑ましく見てたな。
あのシーンも大好きなシーンのひとつ。
あぁ、同じだ~本物だよ~とひとりでひっそり感激。
私が着いてうろうろしていると、中からおじいさんが出て来て、おとなしそうな犬を散歩させてました。

真ん中の家は、リーサ、ラッセ、ボッセきょうだいの家。
映画で「Lisa,kom!」(リーサ来いよ!)とラッセに呼ばれたリーサが元気よく家から出て来るシーンが印象的でした。
おぉ~!と近づくと、なんか違うような…。
映画よりも、植物がすごく多い。たぶん住人の趣味なんでしょう。
映画だと門から玄関までもっとすっきりしていたので、ちょっと雰囲気違う。
今も住んでいる人がいるんだから同じわけないですよね。
ちなみに、この家はアストリッド・リンドグレンの父親が育った家なんだそう!
ということは、つまり、アストリッドの祖父母の家、ということ?
それもびっくりですが、その時代の家が変わる事なく今も人が住んでいるということにも驚く。

左側、一番手前の家はブリッタとアンナ一家の家。
驚いたことに、たくさん観光客がいるにもかかわらず子供達が水着姿で水遊びを始めた。
子供といっても、10代の少女たちですよ。
さすがに近くから写真を撮りづらくて、ちょっと離れたところから撮ってみました。
『やかまし村』の映画を見ると、小学生である子供達が躊躇なく素っ裸になって湖に飛び込むので、もしかしたら、夏の肌見せにはあんまり抵抗がないのかな。
ちなみに、すでにこの時のスウェーデンは夏休みに突入していたので子供達は夏を満喫中。
はじっこに自転車に乗っている人がいますが、これも観光客です。
やっぱり車で来る人が多いので少し離れた場所に駐車場があるのですが、自転車で来る人も多い。
徒歩で来る人なんて、まずいないでしょうね。

映画の中でリーサが乗っていたブランコもありました。
映画だと木の枝にロープをつけてたけど、同じ木のそばです。
こんなシンプルな作りなのに、子供ふたりがぐんぐんこいでも大丈夫。
DIYの国ですから、これも住人が直しながら使ってるんでしょうね。

干し草小屋もありました。
女の子3人が泊まったのは別の納屋だけど、今はここが干し草小屋。
たぶん、映画では雨の日に男の子達が『真珠の宝の地図』を持って来たのがこの建物の2階かな。

このとき、たまたま遭遇した観光客の男の子がめちゃめちゃかわいくて、一緒にいたお父さんも「かわいくて仕方ない」感じがすごく伝わってきました。
常にニコニコして大人しいんだけど彼なりにはしゃいでいで、この男の子もパパが好きだという気持ちがあふれてました。
ぶかぶかの服で、ぽてぽてと歩く様子が人形みたいだった。
あんまりかわいかったので一枚パチリ。
さらに、なぜか行く先々にこの親子がいたのでとっても癒されました。
話しかけておけば良かったな。

干し草小屋の中はこんな感じ。左は干し草が敷き詰められている1階部分。
めちゃくちゃかわいい男の子が、そっと干し草を持ち上げては、パパをニコニコと見上げる、というのを繰り返してました。
その脇はもっと高くなっていて、屋根裏みたいな場所もあります。(右)
何をするための部屋なんだろう?映画では男の子達が『真珠の宝の地図』を持って来た時に女の子達がいた部屋かな。
干し草部屋からはしごで上がります。外からも階段で上がれます。
ちなみに屋根裏に写っている男の子はまた別の子。
中が暗くてキレイに撮れなかった。

『やかまし村』でランチ

おなかが空いてきたので納屋のカフェでランチ。そろそろ食事をして帰ります。
さすがにそんなに食事の種類は多くない。
ハムとチーズのサンドイッチ(55SEK、約660円)にしました。
お母さんと娘さんかな、という雰囲気の女性ふたりがきりもりしていました。
レジで注文すると「座って待っててくだいね~」と言われた。
コーヒーも注文。コーヒーとカップはレジの手前にあるテーブルに並べられているので、各自好きに注いで飲む。
ミルクを多めにしてカフェオレっぽくしてみたり。
店内はガラガラ。時間がちょっと早いのもあるけど、スウェーデンの人達はみんな外のテーブルを選んでました。
私は窓際のテーブルについて一息。
全てのテーブルに赤とチェックのクロスがかけられ(ビニールじゃないよ?)マーガレットやラベンダーの花が生けられている。
椅子や内装が古びているところがまた田舎っぽくていい。
テーブルの上の写真を撮っていたら、サンドイッチがきました。
Thank you、と見上げると、16、17歳くらいの少女が立ってました。
長いブロンドの髪をポニーテールにして、テーブルクロスと同じ赤とチェックのエプロンを腰に着けて微笑んでいる。 かわいい~!
ここまで来るアジア人がいないのか(まさかiPhoneが珍しかった?)、興味しんしんの目をしている。
少女のかわいさもさることながら、サンドイッチがスウェーデンの民芸品でもある白樺のカゴに入ってきました。
こっちもかわいいので思わず「おぉ~Nice」と言うと、うふふ、とうれしそうにキッチンのほうへ戻って行った。

サンドイッチがとってもおいしかった!もうね、パンがすごくおいしい。しっとりとして、ちゃんと穀類の味がする。
そしてシンプルなチーズとハム。きゅうりの水気が程よい。ボリュームも、女性ならお腹いっぱいになるくらい。
ちなみに、このカフェは夏の間だけ営業しています。
コーヒーを飲みながらぼんやり外を眺めていると、どこからか鳥の鳴き声が聞こえ、ヤギがのんびりと歩いて行くのが見えた。

昨日の夏至祭前夜だったのでここにもメイポールが立ってます。
アストリッド・リンドグレン・ワールドみたいにみんなで歌ったり踊ったりしたのかな。

『やかまし村の子どもたち』はスウェーデンの典型的な田舎の生活を描いたもの。
そんな映画を、どうして私はこんなに好きなんだろう?癒されるんだろう?と思ったことがあります。
もしかしたら、私の子供の頃の日々に似ているからかもしれない。
さすがに裸足ではなかったけど、砂ボコリまみれになって走り回ったり、小川や水たまりにじゃぶじゃぶ入ったり、お花を摘んだり…。
スウェーデンと日本では国も言葉も文化も違うけど、子供が過ごす日常は似たり寄ったりなのかも。
子どもにとっては、自然の中を走り回り、友達と笑い転げてればそれが世界のすべて。

14:24のバスに乗るため、そろそろBullerbynにお別れです。
約2時間の滞在でした。やっぱり20分なんて全然足りない!
もっと居てもいいくらい。
ずっと来たくて仕方がなかった場所に、やっと来れました。
計算してみたら、なんと、約5年越し。

帰り道も、1時間半かけて歩かないといけません…。
Bullerbynに着く前は、「帰りは売店でタクシーを呼んでもらおう!もう無理」と思っていたんですが、Bullerbynでかなり元気が回復。
お金もったいないし、帰れるんじゃない?
意気揚々と歩き出したものの、30分も歩いた頃、すでに後悔し始めてました。
体力というより、靴擦れがひどくて足が痛かったんです。
リンドグレンワールドや田舎道をヒール靴で歩くのも違和感あるし、何時間も歩くからと数年ぶりにフラットシューズを購入。
そして当然フラットシューズを履くのも数年振りだったせいか、まず、すっごく歩きにくい。
ヒールがないと歩きづらい足になってしまったようです。
途中で足を見たら、右足のかかとが血だらけ。
靴の内側も真っ赤に染まってました…。
それでもどうにか歩けたのは、行きよりもたくさんの人に会ったから。
もちろん徒歩ではなく、自転車のみなさん。
自転車同好会のようなグループが列になって通り過ぎたり、一人、または数人だったり、全員が何かの集まりの人なのかたまたまたくさん自転車が通ったのか、老若男女、とにかくたくさんすれ違いました。
確かに自転車なら気持ちいいだろうなぁ。
通り過ぎるとき、ほとんどの人と「Hi」と笑顔を交わしたので、かなり気がまぎれた。
帰り道は、意外にも1時間かからずにバス停へ到着。
あぁ、本当に来て良かった!!