ヨーテボリの遊園地、Liseberg

Liseberg(リセベリ)はヨーテボリにある大きな遊園地。
北欧で最も来園者が多い遊園地だそうです。
かつて、フォーブス誌が選んだ世界の遊園地トップテンにノミネートされたらしい。
ヨーテボリに滞在するなら一度は行ってみたいと思っていたので、いつにしようかと考えていたところ11/15の16時からクリスマスマーケットが 始まるとウェブサイトに出ていました。
11/17までの滞在だったのでちょうどいいタイミング!
一足早くクリスマスを味わいに行くことにしました。
11/15は金曜の夜だし、クリスマスシーズン初日ということで混みそうなので早めに行ってみました。
入園料は90kr、約1,400円。ちょっと高い。
しかもジェットコースターなどのアトラクションは乗るときに料金を払うので別。
私みたいにアトラクションに乗らない人には無駄なお金を払わずに済んでいいですね〜。
チケット売り場で入園料を払い、中に入ると一面がすでにクリスマス一色。
光で木々や建物がふわ〜っと輝いていて、クリスマス気分が一気に盛り上がります!
女の子の友達同士はキャッキャと写真を撮り合ってるし、カップルは既にいい感じだし、家族連れもみんな笑顔。
まだ11月の中旬だと言うのに、全体的に浮き足立ってる。
スウェーデンの冬は16時位には暗くなり始めて17時には真っ暗。
それでなくても青空が見えている時間が短くて曇っている日が多いので、全体的に暗い感じ。
しかも日に日に寒くなってくるし、さすがに気持ちが内向きになってくる。
たまに青空が見えるとちょっとうきうきしてる自分に気付いたり。
いい天気の多い日本に暮らしてると気付かないけど、太陽の光や青空って大事だなぁと思った。
だから、街のあちこちに飾られたクリスマスイルミネーションが点灯された夜(リセベリと同日)は街が明るくなったのと、 もうすぐクリスマス!というウキウキ感で気持ちもあがった。
寒くて暗い冬の長いスウェーデンにとって、クリスマスって太陽の光や青空と同じくらい大事なんだなぁと実感しました。
道を進んで行くと、レトロな洋服に身を包んだ聖歌隊がクリスマス・ソングを歌ってました。
立ち止まって聴き入っている人、一緒に口ずさんでいる人、それぞれに「クリスマスなんだなぁ…」としみじみ。

写真だとわかりずらいですが、道を進んで行くと道にも木々にも雪が積もってます!
見た目も質感も雪そっくりのフェイク。それでも雰囲気はかなり出ます。

遊園地で北欧デザインをお買い物

DESIGNTORNET(デザインタワー)って何だろう…と思いながらエスカレーターを上ってみることにしました。
ものすごいスペイシーな感じの怪しげなエスカレーターを延々上る。
しかもものすごい長くてどんどん高く上って行くので、「もしかして何かのアトラクションだったのか!?」とドキドキ…。
不安も頂点になった頃、エスカレーターが終わった。着いてみると、そこはめくるめくショッピングエリア。
スウェーデンのデザインショップ"Designtorget"やデンマークの”ロイヤルコペンハーゲン”など、北欧デザインのお店が連なってました。
しかも、どこもかしこもクリスマスものやフエルト製品などの冬物を扱っていて見てるだけでも楽しい!

いろいろと見ていたら、Avspänt、”リラックス”という名前のお店で良さげなネックレスを見つけました。
ガラス製品が並んでいたのでガラスのお店なのかなと思ったけど、奥にちまちまとアクセサリーが置かれていたのです。
Gertrud Heinerudというデザイナーのシルバーネックレス。
Friends of FORMで買ったピアスに似てる。あのピアスと一緒につけたらセットみたいでいいなぁ…。
でも、欲しいネックレスについてるチェーンが好きじゃない…。
どうしようかと悩んでいたら、店員さんが声をかけてくれたのでそれを伝えると、好みのチェーンと取り替えてくれた。
しかも、一度やってみたらチェーンが通らなくてだめだったんだけど、その後もしばらく悩んでいたら「もう一回やってみましょう」と 試してくれたところ、チェーンが通った!
「通りましたねー!」と喜び合ってお買い上げ。
450kr、約7,200円。
冬に北欧に行くと、広場などでもメリーゴーランドが出ていたりします。
たいてい子供達が乗って、周りに親達が群れてる。
寒くて暗い曇り空の日でも、メリーゴーランドが明るく回ってるとほんのりあったかくなります。
リセベリにもありました。広い敷地なのに、こじんまりしたメリーゴーランドというところがまたいい。
遊園地らしく、他にもジェットコースターなどのアトラクションもあり、ものっすごい怖そうなアトラクションもいくつかあります。
私、絶叫マシーンが苦手なのであえて無視。
どこの国でも人気があるんだねぇ…

ふわふわあったかドーナツ

小腹が空いたのでミニドーナツを買ってみました。
スウェーデンではドーナツの屋台をよく見かける。
このドーナツがすごくおいしいのです!
ミニもあればふつうの大きさのドーナツもあるんだけど、どの屋台のドーナツもあったかくてふわっふわ。
甘さもひかえめですっごくおいしい。
ここのミニドーナツは甘くないのでトッピングで甘さを足すタイプ。
シンプルにパウダーシュガーにしました。
軽い甘みがまだらについて、これはこれでまたおいしい!!
ほかほかあったかいから冬だけなのかな。
これ日本にあってもいいと思う〜。
他にファーストフードやコーヒーの屋台もあります。
ラップランドエリアにあるサンドイッチ(たぶん)の屋台で行列ができていたので食べてみたかったけどめんどくさくて普通のホットドッグにしてしまった。
食べてみたかった〜。

クリマス・マーケットでお買い物

クリスマスマーケットはあちこちの道に連なり、広場にも出ています。
いろんなお店があり、よく見かけるのはチョコレート、ハム、チーズ、にしんの酢漬け、ナッツ、お酒、たばこなど。
観光客向けかなと思っていたのですが、意外と地元の人向けでした。
クリスマスらしい置物などももちろんあります。
他にも伝統工芸のお店もあちこちにあり、店構えもいい雰囲気。バイキングっぽい!
マーケットはリセベリの端から端までちらばっているので、全部見てみたくなる。
ラップランド地区のクリスマスマーケットに、アクセサリーのお店がありました。
スウェーデン北部の工芸品のブレスレットのお店。
革にシルバー混スズをレースのように縫い付けたブレスレットで、とってもきれい。
留めのボタンはトナカイの角らしい。
日本のセレクトショップに置いてあるのを見た事があるけど、スウェーデンで見たのは初めての気がする。
ずらっと並べられたものをよく見てみると、いろんなタイプがある。
革の幅も細いものから5センチくらいの太いものまであり、色も黒、茶、赤など。
模様はもう数えきれないほど種類があってどれも美しい〜。
"Tornedalens Hantverk"というお店で、カウンターの中にいたぽっちゃりしたおじいさん(北欧のおじいさんはみんなサンタっぽいんだよなぁ)がぽつぽつ話しかけてきた。
日本で見たときはもっと細いタイプなのに高かったのでびっくりしたけど、本国スウェーデンだとどうなんだろう…と思いながら 値段を聞いたら、日本とは比べ物にならない安さ。
このプレスレットと、ネックレス用のチェーンで合計650kr。約9,800円。
手持ちのネックレスがひとつチェーンだけダメになってしまったので探してたのでちょうど良かった。
リセベリには動物もいます。
いくつかの柵の中に動物がいるのですが、動物園と呼ぶほどじゃないかな…。
ヤギやブタ、鶏など。
家畜じゃん!て感じですが、やたらかわいがられています。
ヤギ以外はみんな小屋に入っているので触れないのですが、うさぎがいっぱいいてかわいかった!
意外にも鶏小屋も人が群がっていて不思議な感じ。
ヨーテボリは都会なのでやっぱり珍しいのかな。
ウケたのはブタ小屋。
子豚かミニブタかわからないけど小さいブタが4、5匹いて、そのうちの一匹が一生懸命に背中をエサ箱の角に背中をこすりつけてた。
相当背中がかゆいのか、ずーっとごしごしこすりつけててその姿がかわいくもおかしくて笑えた〜。
ちなみに冬の、というかクリスマスの重要なマスコット、トナカイは別格。
周りを水で囲まれた専用の小島が設けられてました。
リセベリにはお化け屋敷もありました。
ディズニーランドのホーンテッドマンションみたいな感じ。
私は恐がりなのでお化け屋敷が苦手!
ホーンテッドマンションみたいなら楽しいけど、怖い雰囲気のなかで急に驚かせられるのが嫌い。
しかも日本式だと自分で歩いて行くのが無理。
ここはスウェーデンだからホーンテッドマンション的なものだとは思うけど、あんまり興味ない…。
ということで入らなかったのですが、建物前で短い劇をしてました。
19世紀みたいな気取った服を着た男性ふたりが小道具を使って、時々お客さんとカラミながら笑いをとっている。
早口でさっぱりわからなかったけど、みんな笑っているのでコメディーっぽい。
さらに隣には『港町の古ぼけたパブ』がテーマと思われるレストランがあって、 その前に停泊している船でバンドがカントリーミュージックを演奏してました。
結構たくさんお客さんがいて盛り上がってた。
このリセベリ、なんと子供向けのエリアがありました。
遊園地ってそもそも子ども向けのものなんじゃ・・・と思っていましたが、わざわざ子供エリアが設けられてるところを見ると、北欧では遊園地は大人が当たり前に訪れる場所なのかな。
確かにクリスマスマーケット期間中のせいか全体的に大人向けの雰囲気ではあったけど、少しびっくり。
子供エリアの名前は"Kaninlandet"。”うさぎの国”という意味です。
デコレーションはカラフルでかわいらしく(クリスマスイルミネーションも)、アトラクションもゆるい感じにガラッと変わるのですぐわかる。
ゴミ箱ひとつでもこのかわいさ!全部色とデザインが微妙に違います。
しかも、子供の目線で作られているので背が低い。子供自身にゴミを捨てさせるんでしょうね。
実は、リセベリのマスコットキャラクターは緑のうさぎ。
グッズも売ってるけど、日本人的には正直かわいくないです。
ぶらぶらしていたらうさぎに出会っちゃいました。かわいくないうえにすごい大きいので怖くて近寄れなかった。
緑のと白いのがいました。たぶん、ミッキーとミニー的な…。小さい子供がハグしてたりしてかわいかった(子供が)。
ラップランドエリアを越えると、怪しげな入口がありました。
看板に"Tomtefar"と書いてある。サンタクロースの事です。
ということは、ここはサンタの国の入口?
フェイクの雪に覆われた薄暗い、迷路のようにくねくね曲がった道を進む。誰もいなくて心細い〜。
ようやく"Tomtehuset"と書かれた看板が見えた。サンタの家、という意味です。
中に入ると、妖精たちがプレゼントを作っている人形が並んでる。
ディズニーのアトラクションに慣れているので正直「地味だな…」と思ったけど、子供はうれしそうにじっくり見て離れないし、 お年寄りも皆にこにこして眺めてる。
そして背の低い大きな木のテーブルの周りに小さな木の椅子がちらばっていて、たくさんの子供達がお絵描きしている。
赤いコートを着てもこもこした小人みたいなスタッフ達が面倒をみてて、なんかファンタジーの世界みたいだ〜。
さらに奥に乗り物に乗る場所があるから、何かアトラクションがあるみたいだけど乗らなかった。
それだけしかないんだけど、意外とたくさんの人がおだやかにくつろいでいて和む。
他にもスケートリンクやミュージカル、などがあって家族でも友達同士でも楽しめます!
しっとりしたいい雰囲気のレストランもあるのでデートにもよさそう。
それより何より、クリスマスのイルミネーションがきれいなんです。
全体的にふんわりとあたたかく華やかに輝いていて、クリスマスだ〜!とうきうきしてくる。
北欧のクリスマスイルミネーションは、さすがに年季が入っているからかセンスがいいので好き。
それに、きっと日本とはクリスマスに対する考え方や文化が違うからかも。
私は断然北欧のほうが好き。
スウェーデンを離れる間際にこんなステキなクリスマスを見れて良かった!