デュッセルドルフ

ドイツの北街、ハンブルグに住んでいる友達(日本人)に「今度はデュッセルドルフに行くんだよ」と言ったら、「えっ!何しに行くの?つまんないよ」と言われました。
友達によると日本の大企業のヨーロッパ支社がたくさんあり、日本人街があるらしい。
「ヨーロッパでサラリーマンが見られるのはおもしろいかもしれないけど…」
そうなのか。でも友達に会うのが主な目的だからあんまりおもしろくない街でも、ま、いっか…。
少しがっかりしつつ、スウェーデン語のクラスメイトの友達(日本人)が以前ドイツの南部に住んでいたというので、デュッセルドルフに行ったことあるか聞いてみた。
日本人ばっかりでおもしろくないって聞いたんだけど…。
クラスメイトは「あぁ、日本人だとそう言いますよね。」と笑いながら「でも、ドイツ人の印象は違うんです。」と言う。
「高級ブランドの店が並ぶ通りがあったり美術系の学校があったり、ドイツ人にとってデュッセルドルフは”デザインの街”なんです。」
「きっと楽しめますよ」と言ってくれたので気分が上がりました!

ライン川

デュッセルドルフに到着して荷物を置き、最初に訪れたのはライン川。
おぉ〜これが有名なライン川か〜。
スウェーデンはストックホルムもヨーテボリも運河はあるんだけど川がないので珍しい。
川だと両岸に何もないので視界がとても広いのね。
このあたりがそういう立地なだけなのかな。
天気がいいのでのんびり散歩したくなる。
ライン川の画像 ライン川の画像

家並み

滞在していた友達のアパートメントがある近所を散歩していると、たいていが古い建物で似たり寄ったり。
ドイツらしい、重厚な四角い建物です。
でも、たまに「おや」と思うような、目をひく建物もあったりします。
壁にデコな絵が描かれた建物。レトロモダンなデザインの建築。
こういうふぞろいな街並はスウェーデンではあまり見かけないので面白い。

公園のベンチでアート

友達が「面白いところがあるんですよ」と連れて行ってくれたのがHofgartenという公園。
散歩しに来たのかな?と思ったら、ベンチが光ってる。
蛍光灯が透明なチューブに入っていて、夜になると点灯するんだそう。
残念ながら切れているものもあるけど、日常にあるアートとしてはなかなか凝ってる!
わ〜おもしろいね!と座ってみたら、やっぱりあんまり座り心地はいまいちでした。
ゲーテ美術館の近く。日が暮れる頃に訪れるように予定を組むといいかも。
デュッセルドルフの画像 光るベンチの画像

Königsallee(ケーニッヒスアレー)

デュッセルドルフの画像 一番賑やかなメインストリートだというKönigsallee(ケーニッヒスアレー)
大きな通りの両側には木々が並び、週末というのもあってか賑やか。
でもこの光景、この感じ、なんか知ってる…。
ZARA、H&M、COSなどのプチプラブランドから、Gucci、CHANEL、スワロフスキーなどの高級ブランドまでファッション関係のお店が軒を連ね、 おしゃれなレストランなどもあり、まさに東京の表参道にそっくり!

NRW Forum

NRW Forumは、オフィシャルサイトに"International cultual centre"とあるように、美術館というくくりでは収まらないような場所。
面白いエキシビションをやっているというので連れてってもらいました。
NRWの前は広ーい庭になっていて開放感が気持ちいい。
館内に入ると、私の友達がエキシビションの入口にいたスタッフの女性と挨拶をした。
友達の友達だそうで、2~3度会ったことがあるらしい。
お昼くらいに到着したので、まず一階にあるカフェでランチを食べることに。
ホール側のテーブルに座ってオーダーを済ませたら、先ほどのスタッフの女性がこちらに来て、エキシビションの入場リストバンドをサッと置いていってくれた。
ラッキー!
このとき行われていたエキシビションは、"Ego Update"。
ここ数年で”自撮り””セルフィー”がすっかり市民権を得て、かつて「自分で自分を撮るってサムイ」という感覚もなくなりました。
いまやひとつの文化としてさらに多種多様に広がっていると思います。
しかも、それまでの撮る行為と違うのは、思い出や風景を切り取るだけでなく”ネット上に発信すること”を目的にしていること。
そんな、2015年のセルフィー文化をまとめて総括したのがこのエキシビションなのではないかと。
http://www.nrw-forum.de/ausstellungen/ego-update
NRW Forum
アーティスティックなインスタグラマーの写真やごく普通の人のセルフィー。
超高層ビルの屋上や塔など高い場所の足場ギリギリに立っている足の写真など、危険なセルフィーばかり投稿しているもの。
日本をはじめ世界中のコスプレイヤーの写真、世界の観光地にあるベタなフォトブースなどで撮った写真。
たくさんのコーナーや種類があってどれも面白い。
さらに、セレブのセルフィーも。
ライアン・ゴズリングのセルフィー。一緒にセルフィー撮りたい!
その左には小さくカール・ラガーフェルド。
さらに「セルフィーしようぜ!」とラップしているビデオが流れているセルフィーブースがあったり、所々に鏡があって来場者もセルフィーを撮って楽しめるようになってます。
ひときわ面白かったのはこちら。
イギリス王室とドイツのメルケル首相のコーナー。
合成なのかそっくりさんを起用したのか、ものすごく良くできてる!!
しかもユーモアが効いてていいですね。
メルケル首相がフランスのオランド大統領とベッドでクロワッサン食べさせられてたりとか。
エリザベス女王がセルフィーってのも楽しいですが、アットホームな雰囲気がしていい。
しかもエリザベス女王のiPhoneケースがコーギーとか。最高です。(女王はコーギー犬大好き)
ショップにポストカードがあったので購入。
ちなみにトイレに入ったらトイレットペーパーの上に「GRATIS」と書かれてました。
「GRATIS」は「無料」という意味。
こんなところにもジョーク、じゃなくてアートが。
地味にクスッとさせてくれます。
実はこの建物自体、とてもステキなのです。
レストランの脇から2階へ上がることができるのですが、ゆるやかな円を描いて階段を上ります。
窓のデザインとか作りが凝っていて素敵。
2階も小さなスペースではドイツの著名人のポートレートのエキシビジョンもあり、私はヴィム・ヴェンダースしかわからなかったけど興味深かったです。

ライン川マーケット

NRW Forumから出ると、たくさんの人がライン川のほうへ向かって歩いている。
何だろう?何かあるのかな?と私たちもライン川のほうへ行ってみると、ライン川沿いでマーケットが開かれてました。
面白そうなのでゆるゆると歩いてみる。
なんと!ハリボーの屋台が!
HARIBOは日本でもよくみかけるクマ型のグミですね。
さすがドイツ。今度見かけたら買ってみよう〜。
他にも上野のアメ横みたいな肉屋のトラックとか、ソーセージの屋台などの食べ物から民芸品や雑貨、生活用品など様々。
さらにカフェやビアガーデンもあって、なぜかYMCAが大音量で流れているなか楽しそうにビールを飲んでいるドイツ人老若男女たち。
よい週末を〜。
ベルリンほどではないけど、ハンブルグでもストリートアートを見かけます。
友達はデザインの勉強のため美術学校へ通っているので、街を歩いているとアート関係について教えてもらえます。
あの建物は美術学校、これは美術館で、あれはアート関連専門の本屋で…。
聞いていると、やけに美術やアート関連の学校や施設が多い。
「日本人ビジネスマン以外にも、デザイン系の日本人留学生も結構いますよ」とのこと。
「ちなみにさっきの学校は奈良美智が通ってました」
ドイツで勉強してたのは知ってたけど、デュッセルドルフだったんだ!?
スウェーデンでクラスメイトに聞いた話のとおり、デュッセルドルフはデザインとアートの街、でした。