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レイキャビクでAirbnbに泊まる

今回、アイスランドの宿泊先はAirbnbで探しました。
しかも、アイスランド到着の2週間前に探して予約。
ホテルサイトで探したけど観光時期だし到着まで近かったので結構高くて、ユースホステルに泊まるんならAirbnbで個人宅に泊まるほうがいいなぁと思って。
アイスランド人の友達から「レイキャビクはAirbnbたくさんあると思うよ」と聞いていたとおり、レイキャビク中心地だけでもたっくさんある。
値段もリーズナブルな物件がそこそこあるのでどれにしようかすごく悩む!
そこで決めたのが、 一泊7,952円で、サービス料や清掃料など含めて5泊で合計47,500円でした。結果、一泊9,500円ですね〜。
この金額、高いか安いかは宿泊先によると思います。
ホストと同居の場合は、冷蔵庫の食料を食べていいよーとかコーヒーやお茶は好きに飲んでいいよーとか、 食事を一緒させてくれたりするので結構お金が浮きます。
※もちろんホストによります。
逆に一人暮らしタイプだと、自分で全部買わないといけないのでちょっと高いと感じるかも。
アイスランド語辞書の画像 場所は、ハットルグリムス教会とバスターミナルの中間くらいにあるマンションの3階。
バスターミナルから徒歩7分くらいというのが本当に便利でした。
そして教会とメインストリートまでやっぱり5~10分くらい。
さらにスーパーBonusにもそれくらいで着く。
どこに行くにも10分圏内なので本当に便利でした。
ホストは40歳のシングルママ。英語の先生だそう。
まず、着いた初日にアパートメントの中を簡単に案内してくれて、その後「ハウスルールを確認したい」と言ったら、 「え?ハウスルール?ない!」と元気よくひとこと。
あまりにも気持ちいい答えで思わず笑っちゃいました。
そうかーないんだー。
ちなみにこちらのお宅もアパートメントの入口で靴を脱ぎます。
部屋の中では主に靴下。スリッパやルームシューズは履いてなかったな。
レイキャビクの部屋の画像 部屋はこんなにラブリー!
ラベンダーとパープルがメインカラーで統一されています。
ラベンダーは私の大好きな色。
もうそれだけで部屋にいるのが楽しい。
8帖くらいの広さで、ベッドとソファ、椅子と小さなテーブル、キャビネットがあります。
あんまりかわいいし、ちょっと子供っぽいインテリアだったのでホストに聞いてみたら、やっぱり将来は1歳半の娘ちゃんの部屋にするつもりだそう。
窓際にあった椅子は、最近カバー布を張り替えたそう。
形とチェック柄が絶妙にかわいい。
ただ、キャビネットは使えず(赤ちゃんグッズが入ってた)、クローゼットもなかったので荷物の置き場がなくてちょっと不便だった。
コートや翌日着る服はドアに付いていたフックにかけてました。
レイキャビクのアンティーク椅子の画像 レイキャビクのインテリア画像
アイスランドの子供の画像 このお宅には17歳の息子くんと1歳半の娘ちゃんがいました。
この娘ちゃんがむちゃくちゃかわいかった!!
何でも自分でやりたがる娘ちゃんは1歳半にして自分でフォークやスプーンを握り、自分で食べます。
ホストいわく「私があーんて食べさせたことは一度もない」らしい。
自立心がすごい。アイスランド女性はこんな小さい頃から強いのか!と思ったり。
そんな娘ちゃん、Skyrが大好物。
ある時ホストが「あのね…あなたが買っておいたSkyr、娘が食べたがったからひとつあげちゃったの。ごめんなさい。後で買い足しておくね。」と言われました。
アイスランドの赤ちゃんはSkyrで育つのか〜。
さらに息子くんは思春期のためあまり部屋から出てきません。
夕食の支度時には母に呼び出され、手伝ったり娘ちゃんの面倒を見たり。
ちょっとぽっちゃりめでとても優しい少年でした。
でもそこは17歳、週末などは友達と出かけちゃって「娘の面倒を見る約束だったのに!」とホストが怒ってました。
私も10代はそんな感じだったから怒れないな〜と言ったら、ホストが「…うん、そうだね、私もだ…」とばつが悪そうでした。
ホストにはもうひとり娘さんがいて、なんと彼女は確か22歳で既に一人暮らし。
驚いたのは、娘ふたり息子ひとり、全員父親が違うという…。
しかも未婚。
でもアイスランドでは珍しくないらしい。
離婚率の高いスウェーデンみたいだけど、このホストを見ているとただ自然なんだなぁという印象でした。
レイキャビクの部屋の本棚の画像 アイスランドの手編みセーターの画像
英語の先生だけあって、リビングには本がたくさん!
私は本好きなのでこの光景を見て歓喜です。
半分くらい英語の本、それも、長くつしたのピッピなどの子供向け本から文学まで様々。
そしてご両親や家族の写真もたくさん飾られていました。
さらに赤ちゃんがいるお家らしく、おもちゃもたーくさん。
そのおもちゃのほとんどは、ホストが小さい頃に使っていたおもちゃ達。
お人形(リカちゃんサイズじゃなくて抱っこできる大きさの)の着せ替える服のいくつかは、ホストのお母さんが作ったものというのにびっくり。
このセーターもお母さんの手編みで、お人形用なのにこの手の込みようはどうですか。かわい過ぎる!
これ、ホストの子供の頃なので約40年前のものですよ。すごいですよね。
ちなみにお揃いで靴下とニット帽もありました。たまらん。
このお家、手作りのものやかなり年季のあるものがたくさんあるんです。
おばあちゃんの家にあったもの、お母さんの手編みのニット、子供が作ったものなどなどぬくもりが溢れています。
それがこのお家の好きなところ。
レイキャビクのキッチンの画像 レイキャビクの時計の画像
レイキャビクのアンティーク椅子の画像 キッチンの壁には大きな黒板(写真左)。
ホストの手描きで”a smile can darkness into daylight change”(笑顔は闇を日の光に変える)と書いてあります。
アイスランド語の意味は聞きそびれちゃったな。
同じくキッチンにあった黄色い時計(写真右)。
木製で文字盤が手描きっぽい素朴さがかわいいな〜と思っていたら、なんとホストが小学生の時に学校の工作で作ったと言う。
小学校で時計を作るの!?まだ持ってるの!?ていうかずっと使ってるんだ!?と、何から驚けばいいのかわかりませんでした。
そしてその下にあるカントリーテイストのボードはおばあちゃんの家にあったものだそう。
キッチンの椅子もおばあちゃん家にあったものだそうで、ゆうに100年は使ってるな、と言ってました。
このレトロな家具達、素朴なもの達が当たり前の顔でお家のなかにあることがアイスランドらしくてほっこりします。
このお家、初めて来たのにものすごく居心地が良くて、まるで長年住んでいる自分の家みたいでした。
それはたぶん、ぬくもりのあるもの達がたくさんあるからかなと思います。
レイキャビクのインテリア画像 アパートメントのいろんな場所に絵が飾られていたのですが、私の部屋にもいくつかの絵がありました。
これは全て、ホストの23歳になる長女が描いたものだそう。
どれもシンプルだけどとてもきれい。
アイスランドらしい、ちょっとノスタルジックというかファンタジックな色合い。
部屋の雰囲気にぴったりでとても好きでした。
こんなふうに、家族の温度が感じられるものが多いのも、居心地の良さのひとつかも。
それが押し付けがましくないのは、”家族のものだから”飾っているのではなく”本当に良い”と思っているから。
ホストも「彼女の絵、ステキでしょ?部屋にぴったりだなって思って飾ってみたの。」と言ってました。
レイキャビクのキッチンの画像 レイキャビクのコーヒーマシンの画像
レイキャビクのキッチンの画像
キッチン用品も北欧ブランドのかわいいものばかりで楽しい。
ジャグはデンマークのブランド、ステルトン。
しかも赤白で大きさ違いがかわいい〜。
人が集まるときは、このジャグにコーヒーを入れてみんなでわいわい。
レース模様がガーリーなマグカップもデンマークのブランド。
ポットはエスプレッソメーカー。アナログでアイスランドらしい!
キッチンの片隅にあった小さなボウルの模様は、トナカイの群れ。
最初ありんこかと思ったけど、よーく見たらトナカイでした。
これも北欧らしくてかわいい!
レイキャビクのキッチンの画像 かと思えば、キッチンは超ハイテク。
うちの台所はいまだアナログのガスなので、どうやって使うのかわからなくておたおたしちゃいました。
まるで初めて携帯を手にしたおばあちゃんみたい。
お湯が沸騰するまでに時間がかかるんじゃないの〜?と思ったけど、温度を調節すればあっという間にお湯が沸く。
普通に野菜炒め作れる。当たり前か。
いいなと思ったのは、タイマーをかけられるのでその都度タイマーをセットしておけば安全。
そして北欧では常識の食洗機ももちろん完備。
ここでも「え、日本では普通じゃないの?日本ってハイテクな国だと思ってたけど?」て言われちゃいました。
ちなみに私も料理していいと言われていたので何度かパスタを作りました。
食器やカップなどは自由に使って良くて、さっと水で流してシンクにおきっぱなしでいいよ〜と言ってくれました。
レイキャビクの風景の画像 レイキャビクのバルコニーの画像
バルコニーがあり、リビンクからバルコニーに出られます。
とっても景色が良くて気持ちいいので、たまに出てリフレッシュ。
ここで喫煙OKだったので、たばこ吸いがてら景色を堪能。
ホストが喫煙者だったのですが最近は吸わない人が多いせいか「ここがバルコニー。たまに、タバコ吸ったりするから…」 と申し訳なさそうに灰皿を指して説明してました。
私もたまにタバコを吸うので「私も吸うんです!わぁ、アパートで吸えるのって珍しい」と言ったら喜んでて、「じゃ、早速…w 一本いる?」 と差し出され、ふたりで一服してみたり。

生活をほんの少し豊かに

レイキャビクのインテリア画像 ホストの女性は英語の先生ですが、私の滞在中も忙しそうに資料を読んだり電話したり。
たまに娘ちゃんの相手をしていたら「ほんと助かる〜」と喜んでました。
何でも、以前はIT系の企業で働いていたそうで、新たにネットワーク関連の部署が立ち上がるにあたりこちらのホストが抜擢されたんだそう。
ちょうど私の滞在中にその採用確定の連絡があり、翌週から勤務のため準備に忙しそうでした。
驚いたのは、英語の先生はフルタイムでなく授業があるときだけなのでかけもちするということ。
しかも、シングルママで子供の面倒も見つつ、Airbnbのゲストとのやりとりまでこなすなんて、なんてタフ!
すごいね!と驚いていたら、「まぁ、独身だから生活費は必要だし、半分とはいえ養育費もかかるしね…。 それにお金は少しでも多い方が生活が豊かになるでしょ?絵や本を買ったり、おいしいものを食べたりね。」 と言っていました。
私、この言葉にとても共感して少し感動してしまいました。
よく”お金で幸せは買えない”とか聞くので、大きな声で「お金大好き!」とは言えない空気がありますよね。
でも、ホストの言うように買える幸せがあるわけで。
贅沢したいということではなく、知的好奇心を満たしてくれたり少し幸せな気分になったりするための、生活にプラスする何かなんです。
私は密かにずっと「お金欲しい」と思っていたので、ホストの話を聞いてすごく嬉しかった。

ホストの女性とは年齢が近いのもあり、本が好きなことやフィーリングが合ったので滞在がとても楽しかった。
そして、私はなぜかAirbnbを使うとホストの女性と友達になってしまう傾向があり、チェックアウトがいつも辛くなります。
今回もチェックアウトの前夜に別れを惜しんでいろいろおしゃべりをしたのですが、「娘がさみしがるでしょうね〜」と言いながら 娘ちゃんの写真を一枚くれて、その後ろにはメッセージが書かれていてホロリ。
" Thank you for playing with me."(遊んでくれてありがとう)
さらに「また、アイスランドに来るわよね?」と言ってくれたり、私が日本人なのを考慮してか「あの、ハグしても失礼じゃないかしら?」 と言ってハグしてくれました。
あぁ、またアイスランドを訪れる理由ができてしまった。