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はじめてのゴールデンサークル・ツアー

アイスランド旅3度目にして、初めてネイチャーツアーに参加しました!
と言っても、ゴールデンサークル・ツアー。
やっぱり最初はメジャー所から。
私が参加したのはReykjavik Excursionsの ”Gullfoss, Geysir & Þingvellir”
ゴールデンサークルの3カ所を巡るツアーは6時間で8,900isk(約8,600円)。
10:30から16:30までのツアーなので、朝夜のんびりできるのがいいなと思ってこのツアーにしました。
ところが、アイスランドの天気は変わりやすい。
レイキャビクでは穏やかな天気でしたが、訪れる場所によっては台風かと思うほどの風が吹き荒れ、小雨が降る悪天候。
自然の厳しさをたった6時間で思い知らせてくれる国、それがアイスランド。

ウーマン・ツアー!

ツアーバスはバスターミナルから出発します。
ホテルに宿泊している場合、10:30の30分前からミニバスが参加者の宿泊しているホテルをまわってピックアップをしてバスターミナルへ戻ってきます。
私は宿泊先からバスターミナルまで歩いて5分だったので、そのままバスターミナルに向かいました。
のんびりし過ぎてギリギリに着いてしまい、空いている席が後ろの方しかなかった。
やっぱりひとりで参加する人は私だけで、他はグループやカップル。
ほぼ満員のバスが出発すると、ツアーガイドの女性が説明をはじめました。
今日一日のツアーの流れや注意事項などを説明した後、「本日のツアーは、ガイドも運転手も女性がつとめさせて頂きます。 強い女性が多いアイスランドらしくウーマン・ツアーです!今日一日よろしくお願いします!」と言うと、車内から拍手喝采が。
車内は半分以上が女性だったので盛り上がりました。
さて、Þingvellir→Geysir→Gullfossという順番でゴールデンサークルを巡ります。
ガイドさんも説明していましたが、アイスランドの天気はコロコロ変わるのが特徴。
レイキャビクの町中でさえ、晴れたと思ったら急に雨がぱらついたり、読めません。
しかもこの日はちょっと天気が悪くて、雨が降らなくても厚い雲が常に空を覆っている状態でした。

地球の割れ目、シンクヴェトリル国立公園

まず最初に到着したのはÞingvellir(シンクヴェトリル国立公園)。
観光時間:30分。
バス停留所のそばには小さな売店&土産物屋さんがありました。
Þingvellirに着いた時は小雨が降っていて、iPhoneで天気を見たら気温11℃。
しかも風が強いので傘は役に立たないし、とても寒い。
さて、Þingvellirはこの世界最初の民主議会が開かれた場所。しかも世界遺産です。
おぉ〜すごいね。と普通に感心しますが、それより興味あるのは地球の割れ目。
地球の割れ目があるんですよ?しかも北極みたいに地面が割れてるだけでなくせりあがってるんですよ?
是非見たい。
しかもドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地というのもポイント高い。
シンクヴェトリル国立公園画像 シンクヴェトリル国立公園画像
ちょっと写真だとわかりずらいですが、地面がバキバキ割れています。
ただ地面に亀裂が入ったくらいじゃ地震の多い日本でもありそうですが、何キロも遠くまで続いていて、 高くそびえ立つ崖は地球の割れ目なんだなと思うと本当に圧倒されます。
地層が何重も重なっている様子が見てわかるし、それが何千年かけて作られたのだろう…と想像すると気が遠くなる。
後で知ったのですが、アイスランドって、マグマに押し上げられてできた島らしいですね。
その押し上げられたときにできたのがこの割れ目。
てことは、もとは海底だったってこと?すごすぎる。
すごく広い場所なのに滞在時間がたったの30分なので、後ろ髪ひかれながらも急いで戻ります。

温泉が吹き上がるGeysir

二番目に訪れたのはGeysir(ゲイシール)。
ゲイシール、間欠泉は有名ですね。温泉水がブシャーと吹き上がるらしいです。
観光時間:12:45〜13:45の間、一時間。
ランチ休憩も込みなので、食事を取りたい人はここで。
ゲイシール画像 とりあえず、間欠泉がたくさんある場所へみんなでぞろぞろ向かいます。
他のツアーバスやレンタカーで来ている人もいるので、結構な人数がいました。
雨は止んでましたが地面はちょっとぬかるんでいるので滑らないように気をつけつつ。
活発な間欠泉は数分おきに吹き上げていて、人がたくさん集まっているところがあるのですぐわかる。
遠くからでも、ブシャーと水が吹き上がるのが見えて「おぉ〜あれが話に聞く間欠泉か〜」と思いつつ(だから、何?)という冷めた気持ちも同時進行。
正直、あんまりこういうの興味ないっていうか…。
アイスランド来訪三度目にして初めてのネイチャー・ツアー参加というのもその表れです。
ゲイシール画像 ゲイシール画像
ゲイシール画像 でもとりあえず、近くで見とくかな…と今一番活発なStrokkur間欠泉のそばに行ってみる。
みんなカメラを構えて今か今かと吹き出すのを待っている。
なぜか間欠泉を囲む半分くらいの位置に人が固まっているので、なんでだろうと思ったら、風向きによって吹き上げた水がかかるからみたいでした。
それにしても近くで間欠泉をじっくり見てみると、その水面がぐわんぐわんとうねったりうぐぐ〜と盛り上がったり引いたり、まるで生き物みたい。
私が想像してたのはぐつぐつ煮立っている様子だったので、これはちょっと感動した。
しばらくぼんやりしていると、ぐぐぐ〜と水面が盛り上がり、ブシャーと吹き出した。
わーほんとだー。と、噂を確認した感じです。
お湯が何メートルも吹き出すこともすごいですが、何よりみんなワクワクして待って→ブシャーと吹き出して→ しかもお湯が予想外の方向に吹き出してみんなワーキャー騒ぐ、というのが一番盛り上がりました。
ゲイシールセンター画像 ゲイシールランチ画像
バスターミナルのそばにはゲイシール・センターがあります。
ゴールデンサークルの3カ所のなかでは一番大きなセンターで、お土産物屋さんも広い。
カフェテリアでは軽食、ちゃんとした食事をしたいならレストランへ。
向かいにはホテルがあったり、観光地としてかなりの充実度。
ゲイシールって、私的には3カ所のうち一番地味なんですけど、まぁでも世界的には一番有名ですもんね。
ちなみに、到着して下車する前にガイドさんがあれこれと説明したのですが乗客の反応が薄かったせいか 「…みなさん英語はわかりますよね!?(笑いが起きる)わからない人いますか?一時間後にバスは出発します。 遅れても待たずに出発しますからね!」と念押ししてました。
そんなに遅れる人が多いのかな〜w
私はチキンサンドと野菜ジュースでランチ。
トイレに行こうとしたら、途中ですごい鏡を発見。
馬と人の形(しかも寂しげ)なんて、すごくアイスランドらしい!
ゲイシールセンター画像
アイスランドの自然画像
ふと見ると、遠くにこんな山が見えたり。
山の頭部に重そうな雲がかかっているので全体が見えないのですが、それがまたミステリアス。

過酷な滝、Gullfoss

最後はGullfoss(グトルフォス)の滝。
観光時間:45分。
ガイドさんが「とにかく風が強いのでみなさんくれぐれも気を付けて下さい」と言っていたのですが、風が強いというか台風並。
もう、体をまっすぐ支えていられないほど。
すごく寒いし、足が悪い方などは「いや、無理!」と戻ってました。
しかも滝まで行く途中の道や階段が木の板だったりして超怖い。
高所恐怖症の私は行くのをちょっと躊躇したけど、せっかくここまで来たんだし!と覚悟を決めて行ってみた。
怖くて手すりにしがみついてたので写真撮ってる余裕なかった。
グトルフォス画像
       全体が見えたときはさすがにおぉ〜!と感動。
       しかも、少し晴れてきたらうっす〜ら虹がかかって幻想的。
       これはクライマックスにふさわしい場所だ〜。
       ところで、左の岩場の上に人がいるのですが…。
       い、行く…?
グトルフォス画像 いわばを目指して、行けるところまで行ってみることにしました。
すぐそばが崖、という道がまた狭くてでこぼこで湿っているのでとっても怖い。
しかも風が強過ぎてうまく歩けず、みんな笑ってた。
笑っちゃうくらいすごかった。
そのうえ岩場に上る階段なんかはなくて、岩をのぼらなくちゃ行けないので途中まで行って止めた。
観光地なのに、ここまで手つかずってすごい…。
ま、そこがアイスランドらしくて好きです。
道ばたには木とロープでできたしょぼい柵があるのですが、頼りないのでむしろ寄りかかりたくない。
到着前のガイドさんの説明で「風がとても強いので、絶対にムリはしないでください。絶対に危険な行動はしないでくださいね!」と言っていたのですが、 それでもやっぱり柵を越えてギリギリのところまで行ってセルフィー撮ってるバカがいた。
見てるこっちがハラハラ。
後でアイスランドに住んでた友達に話したら、実際たまに観光客が落ちているらしい。
グトルフォス画像 ここもお土産物屋さんがあり、なかなかの品揃えでした。
それよりも、併設されていたカフェのケーキがとっても美味しそうだった〜。
こんな風が強くて寒い日は、ざっと滝をみたら早々にカフェでお茶するのが正解だったな。
ところで、このツアーに参加して意外だったのは、参加者の服装。
当然、全身ガッツリアウトドアでキメている人から、町で買い物ついでに来ました、みたいなコンバースのスニーカーにデニム、コートを着た人、ジャージ上下な人まで。
とりあえず6時間だし、半分はバスに乗っているので気軽に参加できるのかも。
とはいえ寒いと景色どころじゃないので、できればフード付きのコートやジャケットがおすすめ。
風が強いと傘なんてさせないし、傘持ってたら写真が撮れない。
フードをかぶるか、帽子をかぶるのが暖かくて楽です。
このツアー、バスに乗っている間も通っている場所のお店や村、見所、土地の特徴など飽きないように説明してくれておもしろかったです。
ガイドブックを眺めているよりも、ガイドさんの説明のほうがおもしろくて新しい発見もあり、楽しかった。
【豆知識】
バスの車中からの眺めもいいので、カーテンが着いている席は避けたほうがいいです。
眺めのいい席に座れても、油断は禁物。
次に乗ったときには別の人が座っているかもしれません。(私じゃないけど他の人がやられてた)
バスを降りるときに、何か荷物を置いて行くといいかも。
私はスーパーで買って来たチョコレートと折り畳み傘を入れたビニール袋を置いてました。