個人的、住みたい街ナンバーワン

スウェーデン第二の街、ヨーテボリ。
2013年の滞在に続き、今回は二度目の滞在になります。
8月中旬から9月中旬にかけてのヨーテボリは、夏から秋へと季節が移り変わるころ。
さわやかな暑い夏とひんやりと澄んだ空気の秋がくるくるかわり、大好きな季節。
素晴らしい一ヶ月をヨーテボリで過ごす事ができました。

空港から市内へ

ランドヴェッテル空港に着いて、18:20くらいに荷物が出てきたので荷物を持つと出口へ向かう。
滞在先のホストが空港まで迎えに来ると言ってくれたんだけど、既に市内までのバスチケットを買っていたのでバスの到着駅で待ち合わせ。
エアポートコーチのFlygbussarnaに乗る為に少し並ぶ。
Flygbussarnaのサイトでチケットを購入してメールをiPhoneで受け取るとPassbookにチケットを保存できます。(写真)
これならオフラインでも表示できるので便利!
私の順番の前でバス内の荷物スペースが埋まってきたので運転手の女性(エメラルドグリーンのネイル)がため息をつきながら荷物スペースの整理をはじめた。
Passbookに入れておいたチケットをかざすと「荷物は二段目に入れて」と言われたので「荷物を持ち上げられません」と言うと 「もう面倒みきれないから自分でがんばって。それか周りの人に助けてもらってちょうだい。」と言われた。
嫌な感じがするどころかハッキリしていてむしろ清々しい!
これを聞いてた乗客の人が助けてくれたりしてなんとかなりました。
そんなこんなで18:35にバスが空港を出発。
Flygbussarnaは車内がフリーwifiのはずなんだけど、全く繋がらない。
日本からレンタルしてきたwifiルーターも全く繋がらず…困ったなぁ。

空港からのバスは市内のいくつかの停留所で停車して、最後が中央駅。
私はKorsvägenという大きな駅で降り、広場の中央にあるコンビニPressbyrånの外で19:30頃ホストと待ち合わせ。
予想よりだいぶ早く着いてしまい、コンビニ外のベンチに座ってぼんやり。
Pressbyrånもフリーwifiがあるけど繋がらない。二年前は繋がったのにな。
目の前に遊園地リセベリとタワーがあるので、それらと駅に集う人などをぼんやり見てた。
ぼんやりタバコを吸っていると、コンビニの周りではしゃいでいた子供達(中学生くらい?)のうちの一人の少年に話しかけられた。
「ねぇ、タバコある?」見上げると、金髪にキャップをかぶり、やや丸顔のまだ子供っぽい顔つきの中学生〜高校に入りたてっぽい男との子。
初めスウェーデン語で話しかけられたので「Sorry?」と返すと英語で話しかけて来た。
この年で完璧な英語を話せるのか〜すごいな〜と感心しつつ、タバコを一本あげる。
それ、日本のタバコだよ。と言うと「え、そうなの?日本から来たの?Cool!」と嬉しそう。
さらに「僕はイタリアから来たんだ。」と言うので、最近スウェーデンに引っ越して来たのかなと思い、 イタリア生まれ?と聞いたら「ううん、違う。母親がイタリア人で父親がスウェーデン人なんだけど、僕はここで生まれたんだ。イタリアには何度も行ってるけどね。」
少し話をして、「タバコありがとう」と少年は去って行った。
また少しぼんやりしていると、また「あの、タバコを一本もらえますか?」と声がした。
振り向くと、ぱりっとしたシャツにチノパンを履いたこぎれいな感じの黒人青年がいた。
私と同じく大きなスーツケースを持って、やや緊張した面持ち。
今日ここに到着した留学生かな、と思いながらタバコを一本あげた。がんばれ。
19:30前くらいにホストと合流。
ホストが見つけてくれたので助かった。
ホストの女性は車で迎えに来てくれたので車に荷物を乗せてアパートへ向かう。
その時、ホストから衝撃の告白。
「実は、2時間前に私の祖父が亡くなったの。」
「だからちょっと気が動転していて、それと、しばらくとても忙しくなると思うの。」
2時間前って、ちょうど私がスウェーデンに到着した頃…。
今日も、私に部屋の説明をして鍵を渡したら急いで実家に戻らないといけないという。
夏のヨーテボリの画像 それでもホストは気を使ってくれて道中いろいろ話しかけてくれる。
それにしても予想外だったのは、めちゃめちゃ暑いこと。
日中の最高気温が25度前後ですが、湿度が低いので爽やかな夏の暑さです。
しかもものすごく良い天気で、とにかく素晴らしい夏の季節全開。
ホストいわく、「今年の夏はだめ。去年のほうがいい夏だった」と言う。
最近はいい天気だけど先週までとにかく寒かったらしい。
でも、去年は湿度が高くてすごく暑かったと聞いたけど…?
「そうそう、すごかった!でも、暑くないと夏じゃないでしょ」
寒い夏よりも、じめじめ暑くて汗だくになる夏のほうがいいのか!とちょっとびっくり。
冬が厳しい北欧の人にとっては、短い夏を夏らしく過ごしたいという気持ちが強いんだろうな。
辛うじて日焼け止めは持って来てたものの、サングラスが必要とは思わなかった。

ヨーテボリ夏の服装

ヨーテボリに着いた8月下旬、日中の気温は平均24℃。
日本の初夏や初秋と似た天気です。
天気も気温も不安定で、毎朝「何を着よう…」と天気予報を見ながら悩む時期ですよね。

夏のスウェーデンの画像 出発の数日前から天気予報をチェックして持って行く衣類を考えていたけど、天気が不安定でいまいちよくわからない。
しかも、8月中は暑くても9月になると一気に秋へ突入するらしいので夏物はあんまり着ないかも…。
と、出発直前まで悩んで、夏対応として五分袖のTシャツを2枚ヒートテックのTシャツを一枚持って行きました。
これが正解!
暑い日はどれか一枚で過ごして(ちょっと暑いけど)、9月に入ったらカーディガンをはおってました。
写真の女子たちの服装も、キャミソール、Tシャツ、長袖カットソーと様々。
人によって違うと思うので、冷え性女子は長袖カットソーでいいかも。
暑いと言っても、夜になるとがくっと温度が下がって平均14℃。
一日で10℃も温度差があるので、一日中外出するならジャケットなど持って出かけた方が無難。
まぁ、スウェーデンならそこらじゅうにH&Mがあるので、暑ければTシャツを、寒ければはおりものを買えばいいと思います。
ちなみに夏の日の入りは20時頃。
遅くまで明るいので、ついついのんびりしてしまう。

フレンドリーなヨーテボリ人

いままで何度もスウェーデンを訪れているけど、ヨーテボリが一番好きです。
と、ホストに言うと「どんなところが?」と聞かれました。
なんで好きか答えるのって難しいですよね〜。
大き過ぎず小さ過ぎず、中心地にぎゅっと店やカフェなどが集まっているので便利、とか雰囲気がいいとか街並がきれいとか言っていたら、 「それに、みんなフレンドリーよね」とホストが言う。
そうなんです。
ヨーテボリの人たちは本当にフレンドリー。
近所のお気に入りのカフェも店員さん達がみんなフレンドリーで何度か行くうちに親しくなりました。
ある日、そのお気に入りカフェの外観をiPhoneで撮ってみました。
左の男性二人はカフェの店員さん。何か話し込んでいます。
(こういうのはよくある)
そして右のポーズをキメているカップル。知らない人たちです。
撮った直後に気付いて、私もカップルも爆笑。
この辺は繁華街から少し外れた落ち着いた場所なので、カフェのお客さんもご近所さんとかなじみのお客さんが多いから、なおさらそうなのかも。
でも、真っ昼間で酔ってもないのにこのフレンドリーさはどうですか。
他にも、トラムの一部線路が工事中で経由路線の変更があったのですが、見知らぬ乗客同士で会話をするのは当たり前で、 「これ、○○止まるのかしら?」「止まりますよ。ほら、工事中だから…」「あらそうなの」「えっ、じゃ××は止まらないの?」「止まりませんよ。路線変わってるんです」 「わぁ大変、ありがとう」「わかりずらいですよぇ」など会話の人数がどんどん増えていくこともありました。

他にも、コスメショップに買い物に行ってあれこれ店員さんの説明を聞き、お会計の時にクレジットカードで支払って漢字でサインをしたら 「わーすごい!こういうサインは初めて見ました!なんて書いてあるんですか?」と聞かれたので、私の名前はトモコなんですがトモコはこの部分です。と指しながら答えると 「へーそうなんですね!私の名前はカレンです!」と満面の笑顔で右手を差し出して来た。
よろしく〜と握手してお店を出たのですが、店員さんに自己紹介されたのはじめてだったので面白かった。

他にもフレンドリーエピソードは尽きませんが、ヨーテボリ人に「ヨーテボリの人はフレンドリーだね」と言うと、 「うーん、でもケチだよ」「フレンドリーだけどいい人ばかりでもないからね〜」などの答えも返ってきたり。
当然ながらいろんな人がいるわけで、そのへんは相性やタイミングもあるので何とも言えないけども。
でも、北欧のいろんな街を訪れてますが、ヨーテボリはフレンドリー度数の平均値がかなり高いのは確かです。

ムーミンの気球

スウェーデンのムーミン画像 着いた翌日に近所のスーパーに行った帰り、ふと見上げると…。
ムーミンの気球が飛んでた。
うそでしょ!?って思った、まず。
スウェーデンでムーミンの気球って。
北欧過ぎる!
かわいかったです。
企業名などが見えなかったので観光のひとつなのかな。
でも乗ったらムーミンが見えないから、こうして飛んでいるのを眺めるほうが楽しい。
しかも偶然見かけたからとってもラッキーな気分。
スウェーデンだけど、旅の幕開けはムーミンから。
こんなのもいいですね。

スウェーデンの郵便屋さん

スウェーデンの郵便屋さん画像 スウェーデンの郵便屋さんは自転車。
車体がスウェーデンカラーでかわいい。
補助輪が前に付いてるのね…!
しかも電動自転車なのかな?
重い荷物もラクラク運べそうですね。
ちなみにある日私が見た郵便配達員は、上半身裸に短パンの青年でした。
上半身裸!?ってすごいびっくりした。
暑い日だったので、確かに動き回ったら暑くてたまらないだろうけど。
それも、ほどよく筋肉のついたいい身体で、少し長めのブロンドをなびかせながら自転車を停めて郵便を配ってました。
「これって、新手の企業イメージ戦略か何か…?」と思った。
だとしたら斬新だし、ある意味成功している。
目の保養になった〜。
ヨーテボリは学生が多いから、もしかしたら配達員はバイトなのかな。

ユーモア

スウェーデンのスイカ画像 近所のくだもの屋さんに行ったら、スイカのなかにサルがいた。
値段を貼る札(?)がなかったのか、たまたまサルのぬいぐるみがあったのかわからないけど、ふと和みます。
ちなみに値段は14.9kr。約210円。
めちゃくちゃ安い。
まるでバナナ級の親しみやすい果物です。
ちなみにキウイは3個で10kr、約140円。
私はキウイアレルギーなので買ったことがないのですが、これは安いのかな。

落とし物

ある日の朝、いつものようにトラムの駅に行くと、ベンチにぬいぐるみが置いてありました。
誰か忘れたのかなぁと思っていたところ、翌日にはなかったので持ち主に戻ったのかと思ってました。
ヨーテボリの落とし物画像 ヨーテボリの張り紙画像
ところが、数日後、トラムの駅にこんな張り紙が。
『UPPHITTAD! 見つけました!
ENSAM och övergiven här på hållplatsen. この駅にひとりぼっちで置き去りにされてました。
En virkad KIWI (fårgeln, inte frukten!) キウイの編みぐるみです(鳥。フルーツじゃありません!)
Ring ※※※※ för snabb ÅTERFÖRENING!
ここに電話をして ※※※※ 早くまた再会できますように!』
かわいい!!
結局、持ち主は見つかったのかな。