2015年ストックホルム旅行トップ画像

ストックホルム郊外へお家訪問!

スウェーデン人カップルの友達に子供が生まれ、ストックホルム郊外へ引っ越したというのでおじゃましてみました。
一軒家で2匹の猫と一緒にのんびりと子育てをしている様子はとても楽しそうで羨ましい!

ストックホルム郊外ののどかな町、Eskilstuna

エスキルスチューナ駅画像 友達の家は、ストックホルムから電車で1時間の郊外にある街、Eskilstuna(エスキルスチューナ)にあります。
あらかじめSJ(スウェーデン国鉄)のサイトで電車のチケットを予約しておきました。
10:44にストックホルム中央駅出発なのですが、昨日に引き続き本日日曜はストックホルムでバイクレースがあるということで、 バスのダイヤが乱れているので早めにホテルをチェックアウト。
Eskilstunaの駅で友達が車で迎えに来てくれていました。
日産の車なんだ!と自慢げ。
「スウェーデンでボルボなんて当たり前過ぎてつまんないでしょ」らしい。
それにしても、こじんまりしたおもちゃみたいにかわいい駅です。
駅からさらに車で数十分。
郊外らしく、大きなスーパーやゆったりした住宅地、草原などが広がってます。
確かに子供が生まれたらストックホルムよりこんなゆったりした場所で子育てしたくなるね〜と言うと 「でしょ!?ストックホルムなんて狭いし高いし。ここならストックホルムのアパートの部屋代で一軒家が買えるからね。 それに何より自然がいっぱいあるから子供にはいいよね。」と嬉しそう。

スウェーデンの一軒屋はゆったりのんびり

友達のお宅は住宅地の一角にある二階建ての一軒家。
お庭が広ーくて、スウェーデン宅定番のBBQセットももちろんありました。
ちなみに左の写真はサンルーム。寒い日でも友人や家族を呼んでパーティできます。
サンルーム画像 映画の部屋画像
右の部屋は、なんと映画鑑賞用の部屋!
「ちょっと見てよ!この部屋は絶対に作るって決めてたんだ。」と嬉しそう〜に案内してくれました。(奥さんはため息)
このカップル、実はオタクで(子供が生まれてちょっと熱も冷めているらしい)、SFやファンタジー、アニメが大好き。
主に夫君はSFやファンタジー、奥さんは日本のマンガやアニメという感じ。
そんなふたりだもの、子供が生まれたら当然トトロのぬいぐるみとジブリのDVD(宮崎作品)はコンプリート!
本当にこの部屋は巨大スクリーン、スピーカー4つ装備、ふっかふかのソファが揃っており、 映画好きやオタクの夢が詰まっていてとっても羨ましかった〜。
確かにこれはストックホルムではなかなかできないね。
ひと通りスウェーデンのお宅拝見が終わったら、ランチの時間。
友達の奥様がランチを作ってくれました!
Korvstroganoff画像 ルバーブパイ画像
左はKorvstroganoff(コルブストロガノフ)。
Korvというのはスウェーデン独特の大きなソーセージの事で、子供がいる家の冷蔵庫にはたいていあるらしい。
コルブストロガノフはスウェーデンで昔からある家庭料理らしく、子供の時はよく食卓に上るメニューだそう。
確かに、ハヤシライスにケチャップを加えたような味で子供が好きそう。
それなのに、夫君はでかいケチャップを持って来て、上からぶちゅーとかけた…。
だからそんな大きな腹に…。スウェーデンの男性は、ケチャップ好きな人が多いんです。
奥さんは「お米が食べたいかなと思ってお米を炊いたの」と言ってくれました。うれしい!
二人とも日本びいきなので、時々お米を炊いて食べるらしい。
そしてデザートはルバーブのパイ。ルバーブのパイにバニラソースをかけて食べるのがスウェーデンでは定番のデザートだそう。
これがもう、ルバーブの酸味とバニラソースの濃い甘みでものすごく美味しかった!
絶対太るよなーと思いながら、おかわり!
スウェーデン子供部屋画像 食事の後おしゃべりをしていたら、1歳半の娘ちゃんが起きてきました。
むっちむちですんごくかわいい〜。
生粋のスウェーデン人夫婦の子供に初めて会いましたが、ほんとに絵に描いたようにプラチナブロンドで目が明るい青。
これは天使だわ〜。
欧米らしく既に娘ちゃんの部屋があり、そこに一人で寝ているそう。すごいな。
お部屋を見せてもらったら、すごく片付いていてびっくり。
ご夫婦いわく「毎日おもちゃで足の踏み場もないから、毎晩ふたりで一気に片付けるの」とのこと。
スウェーデンの子供部屋をはじめインテリアがステキなのは、雑貨の色だけじゃなくて壁や家具の大きな部分が白いからなんじゃないかな?
私のアパートも壁はほぼ白で、あまり色がごちゃごちゃしてないからすっきりしてて落ち着くんです。
やっぱり暗い冬の時期が長いので、家の中を明るくしたくなるのかもしれない。
ちなみに娘ちゃんにはアンパンマンのぬいぐるみを持っていきました。
日本の子供界を代表するキャラなのにあんまり世界進出してないですよね。
喜んでくれてるといいなぁ

子供の城、Eskilstunaの小さな博物館

Eskilstuna博物館画像 友達が「せっかくだから外に出よう」ということで、市の博物館に連れて行ってくれました。
市の歴史を見れる博物館だということで、あんまり興味なかったんだけど…。
これがとっても面白かったんです!
この博物館の中には"Lilla Stadsmuseet"(小さな博物館)というものがあり、子供が遊びながらスウェーデンの今昔の暮らしを体験できるようになっています。
入る前に、子供も大人も靴を脱ぎます。
中に入ると、”マーケット””お城””田舎の暮らし””水辺””街の産業”などテーマ別に分かれています。
さらに、王様、女王様、農夫など様々な衣装が用意してあり、子供達は好きなコスチュームを着ておままごと。
お城のコーナーには、大きな暖炉があり、大きなテーブルと椅子があり、料理を作ったり晩餐会を開いたり、食事を食べたり(ままごとで)。
その道具がまたよくできていて、昔の王族の暮らしがなんとなくわかります。
田舎の暮らしコーナーには置物の羊がいて、これがまたかわいいんだ〜。
他に馬車もあり、麻袋なども荷台に置いてある。
洗濯物が干してありますが、これも子供達がアルミの洗濯桶で洗って干してました(ままごとで)。
小さなおもちゃじゃなくて等身大の道具を使う事で、それぞれの暮らしをうっすら実感できます。
実感する事で、想像も膨らんで行く。これはとてもいい博物館のあり方だなぁと感心しました、
Eskilstuna博物館画像 Eskilstuna博物館画像
Eskilstuna博物館画像 Eskilstuna博物館画像
エスキルスチューナ博物館画像 Eskilstuna博物館画像
当時、実際に使われていた食器などもさりげなく置かれていたりします。
ま、子供は見向きもしていませんけども。
マーケットのエリアには、大量のシナモンロール(ぬいぐるみ)が!かわいい〜。
そしておもちゃのレジとかはかり、お皿やお茶セットが置かれていて、パン屋さんや八百屋さんのままごとができます。
ボルボおもちゃ画像 Eskilstuna博物館画像
一番驚いたのは、本物のVOLVOのマシンが置いてあった事。子供用に作られた、VOLVO製のショベルカーのおもちゃ。
「うわっ、すげー!」と思わず感嘆の声を上げたのは大人達です。
囲いの中におもちゃの砂が入っていて、青赤黄色のレバーを押すと、ショベル部分が下がる、すくう、持ち上げるという動作をするのですが、 レバー沿いの囲いの端にあるボタンを押さないとショベルカーは動かない。
そのボタンは高い位置にあるので大人が押すのですが、レバーから2メートルくらい離れているんです。
たいてい大人と子供ふたりで来ているので、大人が子供の操作に手を出さないようになってるんですね〜。
子供の自立が早いというスウェーデンらしいというか、子供に好きなように遊ばせとけ!という意味もあるのではと思ったり。
私たちは圧倒的に大人が多いので、パパが夢中でVOLVO遊び。
VOLVO製のおもちゃで遊べるなんて、スウェーデンの子供は羨ましい!
Eskilstuna博物館画像 ここで友達の合気道仲間だという16歳の女子が合流。
その女子、日本のマンガが大好きで独学で日本語を覚えてしまったという。
「日本人と話すのはじめてです!」と少し緊張しつつとっても嬉しそう。
初めて日本人と話したとは思えないほど流暢な日本語!
独学!?と驚いていたら友達が「彼女は天才なんだ」と言ってましたが、まさにそれ。たまに単語が出てこないものの、文法はほぼ完璧。
いつ日本に来ても大丈夫だよ、と言うと本当に嬉しそうでした。すごいなー。
さて、博物館の中には乗り物博物館みたいなものもあり、ここも意外なほどの充実ぶり。
まず、実際に走っていた蒸気機関車の先頭車がありました。
その大きさにもびっくりでしたが、操縦席、席であってるのかな?石炭をくべる炉のフタの重さとか操縦レバーの重さとか、女じゃ絶対ムリ。
これ、重労働だよね!?とみんなでうんうん動かしてみたり。
あんな大きな鉄のかたまりを動かすのはそれは大変だったでしょうね…。
他にも昔の乗り物が展示されていて、車輪がめちゃめちゃ大きい自転車とか、どうやって乗るんだろうね?
昔の消防車とか、小さくてアナログでかわいかった。
はしゃいでいたら(大人が)あっという間に閉館の時間。
スウェーデンの子供画像 博物館を出たら、なぜか娘ちゃんが私の指をきゅっと握ってきました。
あまりにも突然だったので震えるほど嬉しかった…!
次いつ会えるかわからないので「誰かっ、写真を撮って」と言ったら友達が撮ってくれたのですが満面の笑みでかわいかった〜。
まだよちよち歩きだから人の手をつなぎたがるんだよ、と言ってましたが、この後川に気を取られて一瞬手を離したのですが また私めがけてよちよちと歩いて来たので16歳女子が「私と手をつなごうよ〜」と手を差し出したら、躊躇した。
私と16歳女子の手をちらちらと見て、はにかみながら誰の手もつかまずに歩きはじめる1歳半。
1歳半でも気を使ったりするんだねー!と感心。
いや、かわいそうな事をした。
16歳女子は「えーなんで私じゃやなのー?」と悲しんでましたが、ほんとなんでだろうね。
アンパンマン効果かな!?
スウェーデン電車画像 軽くフィーカして私はストックホルム行きの電車に乗るために駅へ。
みんなで見送ってくれました。
短い時間だったけどとっても楽しかった。
電車はローカル線。
ストックホルムと郊外を結ぶ電車なので、日曜ということもあって空いてます。
ローカル線なのに、長距離高速電車X2000よりも椅子の座り心地がものすごく良くてびっくり。
ゆったりしてるしクッションもふわふわ。
ついうとうとしちゃいます。
ちなみにこちらは荷物置き場。
各車両にあるわけではないので注意。

ストックホルム中央駅の穴場!

ストックホルム中央駅画像 ストックホルム中央駅に着いたら、ヨーテボリ行きの電車に乗り換え。
ホームから上に上がってみたら、地下とは全く違ってとても空いている。
ちょっと時間に余裕があるので構内をぶらぶら。
一階と地下は人がたくさんいてせわしない感じだけど、上階は人が少なくてのんびりしてる。
カフェやショップ、コンビニもあるし、wifiも使えるので待ち時間があってもラクに潰せそう。
しかも、ただの待ち合い広場も小さいけど座る場所が多く、電車の発車モニタもあるから自分の乗る電車のホームが出たらすぐにわかる。
わ〜これは便利。
今度またストックホルム中央駅に来たら、上階でのんびりしよう!