便利でかわいい Freys Hotel


ストックホルムでは友達の部屋と別荘に泊まったので、ホテルに泊まったのは8/22と23日の2泊だけ。
帰国日の24日は早朝に空港へ向かわなければならなかったので、できるだけストックホルム中央駅に近いホテルを探しました。
ストックホルムもコペンと同じくホテルは値段が高い。中央駅近辺はなおさらです。
ところがこのFreys Hotel(フレイズホテル)、中央駅から徒歩5分ほどなのにとても安い。
某ホテルレビューサイトでは「駅から石を投げて届く」と書かれてたくらいの立地なのに、 ダブルルームの2泊で1,946SEK(約23,000円)、1泊約11,500円。
この地域全体でみても、ハイシーズンにもかかわらずこの値段はかなり安め。
しかも某ホテルレビューサイトではすこぶる評判がいい。
でも安いんだから何かあるはず、と過剰な期待はしないでおきました。
Ingmarsöからストックホルムへ戻り、友達のアパートメントへ私のスーツケースを取りに行きます。
とりあえず一息ついて、友達が日本に旅行したときの写真などを見たりしていたらあっというまに夜の9時過ぎ。
結局なんだかんだ別れがたくて11時に近くなった頃、とうとうホテルへ向かうことに。
友達2人がホテルまで送ってくれて、カウンターで無事チェックイン。
ふたりにお礼を言ってお別れ…なのですが、別れるタイミングがわからない…。
何か英語で決定的な別れの言葉があるんだっけ?私、何か忘れてる???
それくらい、私は二人にまた会えると思ってあまりさみしくなかったんです。
何度か同じやり取りを繰り返し、とうとう二人ともお別れ。いろいろありがとう!!

テディベアがお出迎え

ホテルの部屋へ入ると、こじんまりしているものの落ち着いて良い雰囲気。
ふと見ると、ベッドの上にくまのぬいぐるみが。
私はあまりぬいぐるみ好きなほうではないけど、なぜかこれはうれしかった。
ウエルカムシャンパンよりもずっとずっとうれしい。
思わず抱き締めると、やわらかくてなめらかな手触り。
あぁ、落ち着く…。
ふと日本にいる猫達を思い出して恋しくなりました。
3階(日本だと4階)の部屋は中庭に面していてとても静か。
こじんまりした部屋だけど、うまくレイアウトしていて使い勝手が良く、窮屈な感じがしない。
窓が大きいからかな?
クロゼットは小さいながら収納力もあり、入り口脇の壁にはかばんや巻物を掛けられるフックもありました。
そして机と小さなソファまであるし、レイアウトも大きさも適度でとても使い勝手がいい部屋。
しかも着いた時には机の上にストックホルムのガイドブックや地図も置いてあった。
これはとても助かるサービス!
観光案内所に行かなくても済むので着いたその日にホテルの部屋で予定が立てられます。

部屋はWiFiが無料で繋がるので(部屋番号を入力すればOK)、気軽にパソコンを繋げておけます。
ただひとつの不満は、お茶セットがなかったこと。
コペンのホテルもそうだったけど、やっぱり湯沸かしケトルがないとちょっと不便。
バスルームはシャワーのみでちょっと、いやかなり狭かった。
男性だったら体が壁にぶつかりそう。
アメニティーはオリジナルのシャンプーとコンディショナー、クリーム、せっけん。
ドライヤーもあるのですが、なぜかバスルームの外でした。
さて寝ようかな、明日はゆっくり起きたいな、と思い「起こさないで」のふだを探したら…くまさんが寝てました。
これはもう、女子のハートを撃ち抜くかわいらしさ。
ここのホテルのキャラクターはテディベアらしく、ロビーではくまグッズがたくさん売ってました。
ベッドの上にいたぬいぐるみにはネームカードがついていて、私の部屋にいたのは"Ricard"(リカルド、と読むのかな)。
My name is Ricard(名前の部分だけ手書き) and I am your good luck bear. You may just hug me but I would like for you to adopt me.
「僕の名前はリカルド。そしてあなたの幸運のくまです。あなたは僕を抱くだけかもしれないけど、僕はあなたの家の子になりたいです。」
こんなこと書いてあるんですよ!
思わず「連れて帰るぅー!」と抱き締めたくなるじゃないですか。
さらに「もし連れて帰りたいなら料金は125SEK(約1400円)でそのうち25 SEK(約300円)は孤児院に寄付されます。」とある。
1400円。幸運のくまだし、記念にもなるし、買ってもいいかな…と思える絶妙な価格設定。
しかも孤児院へ寄付なんて善い行いまでできる。
結構真剣に考えましたが、もうすでにスーツケースには入らないし、手持ちバッグももういっぱい。
さすがにアラフォー女がぬいぐるみを抱えて飛行機に乗るのはいかがなものか…
と考えて今回は見送ることにしました。
さて、お楽しみの朝食は1階のレストランで。
ここにもくま達がいました。
なかなか種類が豊富ですが、やはり野菜が足りません。トマトはどこにでもあるんだけど…。
でも暖かいメニューがいくつかあり、焼いたマッシュルームとスクランブルエッグがおいしいかった。
そしてスウェーデンのホテルにはよくある肉団子。これもおいしかったです。
今回は時間がなくて利用しなかったのですが、このホテルには無料の(たぶん)サウナやサンルームもあります(要予約)。
一階のロビーにはパソコンも数台あり、無料でインターネットを利用できます。
そういえば、チェックインの数日前には予約確認のメールが来ました。
「このたびの滞在で当ホテルがお役に立てるのを楽しみにしております」という予約確認を兼ねたウェルカムメールのようなもの。
何度も旅行しましたが今までホテルからこんなメールが来たのははじめて。
なんとなく安心できてうれしかった。
ホテルのある場所は確かに中央駅のすぐ近く。
大きな通りを渡って路地を入ると入り口があります。
中央駅の正面入り口にすごく近いので電車に乗るだけならとても便利なのですが、バスターミナルまではちょっと遠かった。
私は今回、電車ではなくバスで空港まで行く予定だったのですが、バスターミナルは巨大な中央駅の脇にあるのです。
なので”駅まで5分”に間違いはないけど、バスターミナルまでは10分ちょっとかかると思ったほうがいいかも。
そんなにぎやかそうな場所でも、入り口が裏道にあるせいかとても静かな雰囲気。
脇の通りを歩けばカフェや雑貨屋さんなどがたくさんあるのでゆっくり散策するのも楽しい。
中心地では買えないようなインテリア雑貨屋さんや靴屋、洋服屋などを見つけることもできます。
さらに受付のスタッフはやさしいし、部屋も全体の雰囲気もいい。
屋内は禁煙だけど、ホテルの入り口の外には小さなテーブルと椅子が置かれた喫煙所もある。
非の打ち所のないホテルのように思うのですが、どうしてあんなに安価なのか本当に不思議です。
またストックホルムを訪れるなら、たぶんこのホテルに泊まると思います。
次回は、幸運のくまを連れて帰るかもしれません。