はじめてのベルリンを観光する![]() ベルリン二日目。 朝食はクロワッサンとりんごとコーヒー。 昨夜の宿泊客は私ともうひとりの中年の男性との二人だけでした。 男性は既に食べ終えてMacをいじってました。 この男性はすごく優しい人で、昨夜私が建物に入れず困っていたらたまたま帰ってきてくれたので入ることができました。 そのとき「このドアはクセがあるんだよ。」と開け方のコツを教えてくれたのですが、本当に難しい。 男性に先に入ってもらって、私はもう一度自分でドアを開けてみようとしたのですがやっぱり開かない。 あれこれ試してやっと開いたら、わざわざ様子を見に来てくれるところでした。 あの時この男性がいなかったら中に入れず外で夜を明かしたかもしれないし、ドアのクセも知らなかったので本当に助かりました。 男性は今日チェックアウトするらしく、朝食後は鼻歌を歌いながら荷造りしてました。 |
改めてホテルの紹介。 ヒュッテンパラスト Hüttenpalastという名前のこのホテル、というかホステルは本当にユニーク。 キャンピングカーを室内に置いて客室にしちゃうなんてなかなか思いつかないよね。 同じフロアには他にもいくつか個性的なキャンピングカーが並んでます。 私のお向かいさんはブリキのキャンピングカー。 奥のボーダー柄のキャンピングカーはころんとした形がかわいいけど、私は高所恐怖症なので絶対ムリ。 ちなみにその階段の脇にバスルームに通じるドアがあります。 お隣さんはグラフィティアーティストが書いたというストリートなキャンピングカー。 その向かいにはサーフボードが飾られていてビーチ風のかわいいキャンピングカー。 裏庭に面しているので開放感がある感じ。 一番泊まってみたいなぁと思ったのは、本棚を模した部屋。 上のコンクリ部分がベッドルームになっていて、とても広く、庭に面しているので明るい。 下の部分は外からは本棚しか見えないけど、内側はクローゼットになっていて荷物を置いたりゆったり身支度できます。 まぁ、ここはキャンピングカーじゃないけど。 私の部屋、白雪姫は中にスーツケースも置けないからずっと外に出しっ放し。 帰国する前夜は面倒なので荷造りして開けっ放しで寝ました。 宿泊人数も少なかったし、部屋のドアには鍵がかかるので貴重品だけ中に入れていればとりあえず安心。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 海外のお部屋に興味があるので、海外お宅訪問大好き! 機会があれば遠慮なくおじゃまします。 友達の住んでいるのは偶然にもホテルの最寄り駅から2つ隣の駅。 ホテルのあるヘルマンプラッツ駅周辺に比べてこの辺りはキレイで落ち着いた地域。 こぎれいなアパートが立ち並び、暮らすにはとてもいい雰囲気。 ドイツ語学校の先生がアパートメントを紹介してくれたそう。 「本当に先生のおかげですごくいいアパートに住めることになったので感謝してます」とのこと。 ドイツに住む友達ふたりから「ベルリンは面白いけど汚い街だよ」と聞いてました。 ベルリンはアート系の学生やアーティストが多く住んでいるそうで、全体的にお金がない人ばっかりだからだとか。 だから仕事や商売するには向かない場所らしい。 そうだったのか。ひとつの国でそんなに個性がある街があるというのも面白い。 青空がのぞいてきたので、晴れて良かったねと話ながら歩いていたら、早速アート発見。 街路樹の木に造花が巻き付けてありました。 寒くなって色のない季節にこういうアートは心が明るくなるので好き。 友達のアパートメントで一息ついたら、友達のナビで観光に出かけます。 |
友達はジュエリーデザイナーの修行中で、数人のデザイナーさんが共同で経営している工房を兼ねたお店に席を置いています。 観光がてら、そのお店に行ってみることにしました。 バスに乗って目的地で降りると、目の前の広場にたくさんのテントがありました。 入口っぽいところには横断幕が掲げられています。 まるで代々木公園のフリマか何かのイベントに似ていたので「これ何だろう?何かのイベントやってるの?」と聞いたら、 「これは…アフリカの難民キャンプです」と言われて衝撃。 ちょっとウキウキした自分が本当に恥ずかしかったし申し訳なかった。 難民キャンプって北欧では見た事がなかったので(施設はあるようですがテント暮らしは見た事がない)、ドイツの移民の多さにびっくり。 ヨーロッパでは最近、移民反対を揚げる政党が支持を集める国が多いと聞きます。 こんな状態ならさぞかし市民も難民をよく思ってないんだろうな…と思ったらその逆で、先週も「アフリカからの難民を受け入れよう」 というデモがあったと言う。 なんて寛大なんだ!と感動しちゃいました。 日本でのほほんと生きていると「生きる為に他国に来た」人たちの存在はニュースで知っていてもピンとこない。 今回のベルリンの旅行でEUの中核を担うドイツの姿を見たと思いました。 |
![]() スウェーデンだってステキデザインの物は多いし、街もキレイ。 それに比べてベルリンは汚いしごちゃごちゃしている。 友達が住んでいる地域はキレイで整った雰囲気だけど、全体的に自由な感じがしました。 それに、グラフィティなどのストリートアートが控えめなスウェーデンに比べ、主張や個性のあるもの、目立つものが多い。 道ばたの箱(何の箱?)に書かれたものは、勝手に書いたにしては大胆。 でも依頼があって書かれたとしたら、依頼した役人さんエライ! 何かのお店と思われる入口のドアはペイントされていて、おとぎの国の入口みたい。 壁には十字架とヒゲを組み合わせたグラフィティ。 ヒゲはファッション界などでも流行ってるみたいですが、アート界にも進出? でもドイツで見ると何か深い意味があるんじゃないかとついつい思ってしまいます。 ドイツのアートは明るい色が多いのは、冬が暗くて長いからなのかな。 他にも道にピンクの矢印が書かれていたり、「アートなのかどうか?」と思うものも多数。 ベルリンは観光場所や見所が多いのですが、その合間にアートなもの探しをするのも楽しいかも。 ![]() ![]() |
![]() Planet Modulorというのは本屋さん、雑貨屋さん、画材などが入った、日本だと東急ハンズとかLOFTみたいなお店。 かなり大きいし、いろんなものがあるので楽しくて飽きません。 そこの一階に、Werkhaus というお店があります。 このお店の商品はユニークで、紙で出来ているパーツを組み合わせてスツールや小物入れ、ペーパーホルダーなどを作れるキット。 面白そうだなと入ってみたら、ワーゲンなどのラシックカーやバス、バイクの小物入れがあり、バイク好きな義理の弟へのお土産に決定。 車とバイクの小物入れだけでもとても種類が多くて迷う! 迷いに迷って赤のバイクのを購入。14.90ユーロ、約2,000円。 コンパクトなのでお土産にぴったり。 他にチョウチョの万華鏡をふたつ、友達の娘達に購入。ひとつ4.50ユーロ、約600円。 万華鏡と言っても筒状のものではなく、板にカットガラスをはめ込んで景色を見るとピースで見えるもの。 2歳と6歳なので、とっても喜んでくれたみたいです。 |
ベルリンはおいしいランチはすぐ近くのイタリアンレストランで。ランチだからか、テーブルも椅子も木の素材むきだしのナチュラルなもので、天井が高く開放感があるカジュアルイタリアンという雰囲気のお店。 ウェイターのおじさんはフランス人らしく、フランス語なまりのドイツ語で、時々「ボナペティ〜」と言いながらくるくる動き回っている。 お客さんもみんな楽しそうにおしゃべりしていて、とても活気がある。 メニューを訳してもらっても、どれも美味しそうで迷う! 斜め後ろのお客さんが食べているものがおいしそうだったので「あれと同じものを二人でシェアしたいのですが」と友達が注文してくれた。 まず、パンとオリーブオイル、岩塩が出て来た。早速友達が食べて「おいしい〜」と悶絶している。 パンは中がしっとり、皮がしっかりと固い田舎風のパン。小皿にオリーブオイルと岩塩を少し混ぜてパンをつけて食べる…それだけで天国! オリーブオイルがさらさらしていてクセがなく、岩塩のうまみとすごく合う。 注文したサラダとパスタが来た。両方で確か16ユーロ、約2,000円。なので一人約1,000円かな。 サラダは既にドレッシングでしっかりと和えられていて、同じオリーブオイルを使っているようでシンプルながらもおいしい。 そしてパスタ。このパスタがもう…今回の一ヶ月半の旅行で食べたもののなかでナンバーワンじゃないかというくらい美味しかった!! 野菜やキノコ類とパスタが数種類のチーズで和えられていて、絶妙なおいしさ。 このお店にまた行きたい!でも残念ながら名前がわからず…。Werkhaus に行けば見つかるかな。 ![]() ![]() |
トポグラフィー・オブ・テラーさて、美味しいものを食べて元気も出たので再び観光へ。ベルリンといえば、やっぱり『壁』! イースト・サイド・ギャラリーのほうではなく、当時のまま壁が残っているトポグラフィー・オブ・テラーのほうに行きました。 近づいてみると、「おー本物だー!」と興奮。 そして当時ニュースで見た、壁を壊して乗り越える市民の様子を思い出し、感動…。 こんな薄い壁が、どれだけの悲劇を生んだのか…。 薄いといっても鉄の骨組みもあって、これを一晩で作ったというのもすごい。 朝起きてこんなのができてたらそりゃ驚くよねぇ。 ここはゲシュタポの本部跡だそうで、壁の手前、地下の部分は政治犯を収容していた独房だったそうです。 さらに手前の広場にはユダヤ人迫害についての展示場があり、内容がすごく濃いので見るのにじっくり見るとかなり時間がかかります。 展示を見ていると、どうしてこんなことができるのか全く理解できない。 だって、たったの60年かそこら前に行われてたんですよ。信じられないし、そんなことがまかり通った意味がわかんない。 ![]() ![]() |
チェックポイント・チャーリー![]() ![]() ![]() ここは壁があった時代に国境検問所があった場所。 遠くからでも例の写真が見えるので「チャーリーいたー!」と叫んでしまいましたが、チャーリーって人の名前じゃないんですね。 ここの検問所は”C”だからコード名でチャーリーらしい。 例の写真も裏表でアメリカ兵とソ連兵の写真だそうで、どっちもチャーリーじゃなかった。 その近くには小屋があって、観光客用に軍人さんが二人いました。 いろんな国から来た観光客がたくさんいて、私もちょっとウキウキしてきた。 欧米系の観光客の男性が軍人ふたりの間に入って、敬礼!のポーズして写真撮ってたのには笑った。 そんなポーズしてくれるんだ〜。 ここは現在、普通の道。車もどんどん通るので、はしゃぎ過ぎて通行の迷惑にならないようにしましょう〜。 ちなみに道の脇にはお土産物屋さんがあり、友達に「壁買ってきて」と頼まれていたので入ってみました。 噂通り、各種加工された壁のお土産がたくさんありました。とりあえず、ひときわお土産っぽいキーホルダーを買ってみた。 一応、証明書も付いてたんですけど、本当かどうかは追求しないでおきましょう。それが観光地というものです。 |
![]() 青いパイプがにょきにょき延びてます。 これは工事現場で湧き出る水をくみ上げるためのパイプらしい。 これが、ぐにゃぐにゃに何本も入り組んでいる場所もあったりしてなんだかかっこいい。 アナログなのになぜか『AKIRA』みたいな近未来を感じてしびれた。 そう考えると、ベルリンは『AKIRA』の世界観が似合うなぁ。 テクノで、パンクで。 ずっと前、パンク好きの友達がテクノにもハマり「パンクとテクノは通じるものがある!」と力説してたなぁ。 |
変わり種メニューはやめておけ![]() メニューの中に”豆ボールと自家製キムチ”というものがあり、たぶんキムチじゃないんだろうなぁ…と思いながらもすっごい気になる。 散々迷って、自家製キムチにした。 夜メニュー開始の時間までまだ時間があったので、それまでカフェオレを注文してパソコンをいじってみる。 ホテルのwifiが使えるのでカフェでまったりするのも楽しい。 しばらくして豆ボールと自家製キムチが運ばれてきました。 もう、見た目で「おいしくなさそう…」と直感。 キムチの上にリンゴって…。 食べてみたらキムチは”醤油漬けの白菜”だった。 しょっぱい白菜と豆ボールとクリームソースがひとつのお皿に盛られている。 色んな味がして、美味しいんだか不味いんだかわからなくなった。 ある程度予想していたので「がっかり」というより「やっぱり」という感想。 食べ終わった後はウーロン茶を注文。 紅茶もいいけど私は中国茶が大好き。味が好きだけどずっと飲んでないと不健康になっていく気がする。 暖かいウーロン茶を飲むとふーっとリラックス。 この夜に流れていた曲がモータウンとかビートルズとか懐かしい曲ばっかりでいい感じ。 まったりとお茶を飲みながら再びパソコンで写真の整理をしたり旅日記を書いたり。 ![]() ![]() すれ違いざまにその男性が「こんばんは」と言ったので普通に「あ、こんばんは」て答えてから、あれ?と違和感に止まってしまった。 見た目アジア人ぽくて完璧な日本語だったから一瞬自分がどこにいるのかわからなくなったよ。 でも特に日本語はできないらしい。あーびっくりした。 |