Swedenのエレクトロポップユニット、Lo-Fi-Fnk。
2012年5月25日、"北欧music night 2012"というイベントに出演が決まり念願の初来日!
個人的には3年近く待ちこがれたライブ。当然行ってきましたよ。
全体で400人が来場したという"北欧music night 2012"。 北欧各国からバンドを呼んで行うこのイベントは今回で第2回目です。
会場は代官山UNIT。初めて行ったライブハウスだけど、なんとなく渋谷クワトロに似てる感じ。
18時から開演だったのでフロアで待機。

トップバッターはFinlandからHusky Rescue。
ボーカルの女性、Johannaがかわいい。
こういう素朴な雰囲気の女性ボーカルのバンドは日本の北欧音楽ファンの間で人気が出そうです。
音楽も好きな感じ。フォークとロックとエレクトロが程よくミックスされて、心地よく踊れる。
レゲエっぽい裏打ちリズムの曲も何曲かあって、夏に聞くと気持ち良さそう。
来る前までは正直LFF以外はどうでもよかったんだけど、これはライブを見て良かった!

2番目はIcelandからKIraKira。
ネットで視聴したらかなりのアンビエントだったのでライブはバーのソファで座って聴いてました。
今夜は長いから、休み休み楽しみます。
音もパフォーマンスもかっこいいと思うんだけど、アーティスティック過ぎかなぁ。
でもとってもアイスランドのバンドらしい幻想的なステージ。

3番目はDenmarkからLars and the hands of light。
なんとなんと、Junior SeniorのライブでサポートメンバーをしていたLarsのバンドです!
でも音楽はJSと全く違ってスタンダードなロックなので、ロッカールームで友達を待ちながらモニタで観賞。
友達と合流し、いざフロアへ。
20時半過ぎ、セットチェンジのためにLFFの二人がステージに登場。
わぁ、本物だぁ…。
友達が「セットチェンジにメンバーが出てくるってすごいね!」と驚いてましたが、北欧だとわりと普通の光景です。
私もはじめは驚きましたね〜。

私は2009年にアイスランド旅行で知り合った友達にLFFを教えてもらいました。
ファーストアルバム「Boylife」を聴いた瞬間すぐにハマって、しばらくの間ずっと聴いてた。
ファーストアルバムを聴き込むと、当然新曲を聴きたくなりますよね。
それで過去のEP「(...And the JFG?)」や他のシングルのリミックスやカップリングまで漁って聴きまくりました。
それでも飽き足らずに新曲を渇望していたところ、2010年の初め頃に『Marchin' In」がリリース。
これがまた期待を裏切らない良い曲。
うれしくってうれしくって、しばらくこればっかり聴いてました。
その後、半年おきくらいの間隔で「Sleepless」「BOOM」と新曲を発表。
いよいよアルバム発売!?と期待がふくらみまくった2011年夏、セカンドアルバム「The Last Summer」リリース。
たくさん新曲が聴ける!!と、この頃は喜びで胸がいっぱいでした。今でも憶えてる。
その夏に会った友達には「Lo-Fi-Fnkのライブにどうしても行きたい」と言いまくりましたね〜。
LFFのワールドツアーが続々発表になるたびに日本の名前がないことにがっかりしつつ、「日本にも来て!」とメッセージを忘れず書き込み、クリスマスにはメリクリメッセージをtweetし、せっせと日本をアピールしてました。
本当は2011年のカウントダウンライブの為にストックホルムまで行きたかったけど、その前に震災の影響で失業してしまったので行けなかった。
2012年になって、Summersonicがアーティストリクエスト受付をtwitterで初めた時も、何度か「LFFを呼んで〜」とtweetしてみたり。
そんな私の地味な活動を知っている友達は今回の来日を喜んでくれているんじゃないかと思います。
CD/Lo-Fi-Fnk/ボーイライフ 【輸入盤】LO-FI-FNK ロー・ファイ・ファンク/LAST SUMMER(CD)
さぁ、いよいよライブのはじまり。
わ~LFFのふたりが、ほんとうに東京にいるよ…。姿だけで、すでに感動しています。
ボーカルのLeo、キーボード?のAugust、この二人がオリジナルメンバー。
ドラムのLinkはサポートメンバーです。ちなみにLeoの弟。よく見ると結構似てます。

1. Last Summer
2. Marchin' In
3. Wake Up
4. Shut the World Out
5. Want U
6. Boom
7. Sleepless
8. Steppin' out
アンコール. City
ニューアルバムのタイトル曲から幕開け。
おぉぉぉ。ひたすら感動。身体が勝手に動く。
大好きな音楽を作るふたりがステージにいて、大好きな音楽を鳴らし、歌う。
音が、歌が会場に響き、空間を満たしながら渦を巻く。そして頭の上から、どんどん降り注ぐ。
腕を延ばして体を音とリズムに委ねて動く。
こんなに幸せな高揚感を感じることは、人生でいったい何度あるだろう?
このときの興奮や感情をうまく言葉にできないのがもどかしい。

…と感動している最中、Augustがフロア乱入。その影響かまさかのプチモッシュ発生。
演奏だけじゃなくステージ上を動き回って煽るAugust。
ビデオや写真で見るイメージとちょっと違う。こんなハジケキャラだったんだ〜。
一方ステージ真ん中で歌うLeoはイメージ通り。
すらっと細くておとなしそうな音楽青年という感じ。
表情豊かで体全部で動き回るAugustに比べてマイペースにニコニコと会場を見つめるLeo。
このバランスもいいなぁと思いました。

2曲目は「Marchin' In」!
あの、新曲を渇望していてやっと聴けた時の感情や状況がフラッシュバック。
この曲を、こうして爆音で聴いて踊る日がくるなんて…。
そして次はファーストアルバム「Boylife」から「Wake Up」!!
さすがに歓声が上がって一気に盛り上がりが加速。
4曲目は「Shut the world out」。アッパーな曲で続けて盛り上げます。
ちょっと違和感があったのは、アルバムの最後のほうに収録されていたから。
いつもアルバム収録順に聴いてるから「あれ?早いな」という感じだった。
「Want U」かっこよかったな〜。こういう重めの曲はファーストアルバムになかった。
ちなみにこの曲でLeoがベース弾いてました。
「Boom」ってLFF的パーティチューンだと思う。(歌詞はともかく)
この曲はAugustが歌詞に合わせて頭を抱えたり手を下げたり↓するので、それもかわいい。
そしてキター!「Sleepless」!! イントロからアガる曲。
楽しさ絶好調!そんな時に、お別れはやってきます。
Leoの「次の曲で最後です。」の言葉にびっくり。もう終わり!?
最後は「Boylife」から「Steppin'out」。これは意外でしたね。
ファーストアルバムからそんなにやってくれるとは思っていなかったので嬉しかったけど。
ちなみに、この辺りだったかな?Leoが「ラダディ〜ラダダ」と何度か歌ってた。
あれってCrystal Watersの「Gypsy Woman」?懐かしい!
それぞれのバンドが1時間くらいのライブでアンコールなしだったけど、さすがにトリだし、アンコールやって欲しい。
1時間じゃとても物足りない。なにせ3年待ってたんだよ!
アンコールしてたらさくっとLFF登場。
アンコールはなんと「City」!! ファーストアルバムの1曲目に収録されている曲です(introの次だけど)。
これは感涙ものでした。
この曲を聴いた瞬間からファンになったし、この曲の「何かが始まりそう」な高揚感は逆に最後の曲にぴったりだと思った。
そのうえ歌詞に" Paris,London or Tokyo"とあるので嫌でも盛り上がる。
Leoもずっと淡々と歌っていたけどそこは"Tokyo!"と嬉しそうに歌ってたね。
私はフロアの前方にいたのでその辺りしかわからないけど、かなりの盛り上がりっぷりでした。
正直、あんなに人気があるなんて思ってもみなかった。
トリは唯一ワンマンライブが決まってたKirakiraだろうと思っていたので、LFFがトリで大丈夫?とさえ思った。
ところがイベント中にそこかしこで「Lo-Fi-Fnkは何時から?」とかLFF目当ての会話を耳にしたのでちょっと驚いた。
そしてライブ前、フロアにいる人達のわくわく感がびんびん感じられたので「Lo-Fi-Fnkってひそかに人気あったんだ!」と気づいたんです。
嬉しい驚きでした。みんなどこにいたの!?
今回は跳ねて踊って叫んで、みんな体いっぱいに楽しめたんじゃないかな。
それでももみくちゃになるほどの人数でもないし、ほどよく踊るスペースがあって存分に踊れたので満足感がより大きかった。
やっぱりね、ロックよりエレクトロのほうが踊り方が人それぞれだと思うので、ある程度スペース必要。

LFFのステージは、見た感じクールなんだけどのほほんとした雰囲気があるというか、シンプルでインディーズっぽいほどよいユルさがある。
親近感が湧いてすんなり受け入れられるし、あんまり曲を知らなくても盛り上がりやすいのかも。
MCでLeoが「僕らは今回初めて日本に来たんだけど、ずっと来たかったんだよ」と言ってました。
ファンも心待ちにしていたライブだったせいか、とにかく全体的にあたたかくて楽しい雰囲気だったのが印象的だった。
たった1時間だったけど、こんな充足感のあるライブは久しぶり。
本当にいいライブだった。

おまけに、イベント終了後、会場の外でLFFのメンバーと交流する機会もありました。
写真撮ったり、サインもらったり、おしゃべりしたり。
私はLeoとしか話せなかったけど、私のへたくそな英語を真剣に聞いてくれてとても優しかった。
長蛇の列になってしまって、結局途中で閉め切られてしまったので交流できなかったファンもいるのかな。
彼らを日本に呼んでくれた北欧music nightに、クリエイティブマンに感謝。

あんなに大盛況なら、次はワンマンでもいけるんじゃない?

The After Party へつづく…